2013年
6月
26日
水
医療を中心に「関西イノベーション国際戦略総合特区」として大阪から“協力を求められた神戸市” ・・・関西全体の発展に向けて合意形成を計りながら進めてきたプロジェクトでした。
当初、大阪は特区認定を受けるには、神戸市の「神戸医療産業クラスター」の実績を組み込んで申請する必要があったため“共同プロジェクト”としての強い申し入れがあった上でのスタートでありました。
ところが大阪は、
地域協議会での規制緩和や予算等、合意の上で特区要望を行うよう国より指導されているにもかかわらず、神戸側の要望に聞く耳ももたない姿勢が続き、大阪側の要望は維新の勢いとあわせるように、地元合意を無視し、直接国へ働きかける身勝手な行動を取り続ける等、大阪は行政としての資質など全くもちあわせていないのであります。
神戸市は「国際戦略総合特区」での省庁の壁が厚いため総理直轄の司令塔を要望した結果、この度新たに「国家戦略特区」を創設することになったことは以前報告した通りであります。
そのことを今度は大阪市・大阪府・大阪商工会議所が大阪を単独で医療分野の「国家戦略特区」に認定するよう要望書を提出するという~前代未聞~の神戸を無視した抜け駆け行動に出たのであります。
それに対してやはり矢田市長の怒りの
強い発信は聞こえず誠に残念であります
私は当局に26年度予算要望について、いつまでも総合特区を中心にするのではなく、神戸市としても「国家戦略特区」の認定を要望するよう申し入れました。
6月20日矢田市長中心に国会議員・各省庁への要望がやっと行われたことは評価できますが、“内容を吟味しどのルートとどこに重点を置いて要望活動していくか”等についての調整が十分できておらず、詰めの甘さ,消化不良のまま終わったように感じました。
詳しくは申し上げませんが、政治センスがなさすぎであり、要望先への人脈や派閥、そして他都市ではできない神戸市独自の提案内容等十分な戦略をもたないままでの行動の結果ではないでしょうか。
決定は9月頃と聞いていますので予算的に重要な文科省、そして経産省、厚労省等の関係、さらには財務省までそれぞれの戦い方を考え、具体的、かつ即実現性の高い成長戦略を示すことができるような要望活動に切り替えた上、立てなおしをしなければ、いずれ大阪や他都市に足下をすくわれることになるでしょう。
但し6月24日やっと「国家戦略特区」について具体的な内容を盛り込み“神戸市単独”で要望する方針を決定しました。
一応評価はしますが、神戸市の強さをもっと打ち出せるように特別チームを組み総合的内容を国に示せるような体制を作らなければならないと思います。
このような戦いが続く限り・・・
秋の新市長に期待を!
==やはり発信力・決断力・戦う力のある神戸市長を==
神戸の将来~誰が神戸市長に~ふさわしいか
知事・参議院選挙終了後に判断したい
神戸市会議員 平野章三
2013年
6月
22日
土
車イスでの障がい者・高齢者ボランティアの方から相談があり、JR舞子駅バスターミナルのセンター乗り場から乗車する場合、JR改札口の2階から階段で降りることが出来ないのでターミナル1階で移動するしかないとのことでした。
その場合、いづれにしてもバスが移動する車線上を横断しなければならない上、乗り場と階段との幅が同じである為、車イスは階段下より西側の乗り場まで横断をしなければなりません。
バス事業者からは、次のバス停(西舞子2丁目)から乗車して下さいとのお願いをされてきたようでした。
それはないでしょう・・・
そこでその対応として
私は、ターミナル真ん中の階段と乗り場を全て撤去すればセンターに待機場所を確保でき、乗り場は東側カーブ部分から南側まで有効に利用出来ると思いましたが、交通局としても理想的な考え方として受け止めてはおりました。
ただ、バスターミナルの整備については交通事業者と建設局とで既に協議を始めていたようです。
その為、私の意見を建設局にも申し上げると整備方法としては多額の撤去費用を必要とする上、すぐ北側に住宅があり夜間しか工事が出来ない為 騒音問題が大きく影響をすることになるので難しいとの見解を示しました。
結局 交通事業者はお願する立場なので建設局としては回転に必要な乗り場の一部分のみ撤去し、階段等は残したまま乗り場は南側へ全て集中させる案に双方が合意出来たとの報告を受けました。
中途半端で妥協的産物になってしまったような感じでありますので、この件は地元垂水建設局だけで調整するのではなく予算、工事内容を考えても本庁の建設局が本気で動かねばならない問題であると思います。
結局、回転用地や待機場所確保の為、南側だけにバス乗り場を集中させることは今でも朝夕ラッシュ時の混雑を考えた場合、スムーズに流れていくのか疑問が残ります。
さて、これが正しいのか ~建設局の判断は~
神戸市会議員 平野章三
2013年
6月
18日
火
数年前から神戸市はPMDA(医薬品・医療機器総合機構)の神戸設置の要望を続けてきましたが、厚生労働省の壁は厚くなかなか動くことはなかった中、関西での特区申請が認められた後、神戸市単独予算での相談事務所設置提案にやっとPMDAから薬事相談の協力を頂けることになったことは以前にも申し上げた通りであります。
この流れに突然維新が憲法改正協力の見返りとして自民党にPMDAを大阪ウメキタへ設置するような取引があったようで、関係省庁も維新の圧力に強い気遣いが感じられるぐらいその時から神戸への風当たりも強くなってきました。
ただ神戸市の長年の努力には厚生労働省も評価は高く、神戸市の幹部職員さんや省庁出身方々とで水面下での協議により実質的に成果の出せる審査体制は作り上げてきておりました。
その上この度は矢田市長が厚生労働大臣に直接強い要望を申し入れるという力の入った戦いを行ったのであります。
そのことが結果的に充実した内容ある“薬事戦略相談室”を神戸に設置できることになりました。
そのような動きの中において、日本維新共同代表橋下徹市長の慰安婦問題発言により維新支持率が急速に低下していったことと並行し、各省庁の気遣いも大きな変化が生じてきたのであります。
つまり大阪だけを中心にせず、神戸とともに必要に応じた審査内容の体制をそれぞれに設置することを明確に厚生労働省は認めるという方針変更を決断したのであります。
しかも今回認められた神戸の審査体制については、以前から神戸市が本来求めてきた内容そのものであり、結果的には大阪から取り戻すことができたのであります。
「PMDAについて」大阪は医薬品の製造工程において「製造管理及び品質管理が適切に行われていること」についての調査体制を大阪に設置してもらうことを求めてきました。
一方、神戸は大学等優れた基礎研究の成果を実用化に繋げるため医薬品・医療機器・再生医療等世界的にも高度な薬事戦略分野の相談連携センターとして設置されることが決定したのであります。
その意味では神戸市においてPMDAの中でも高度な審査体制が設置されることで地元企業の事業展開に十分生かされ、神戸医療産業都市としても大きな発展へと繋げることになるでしょう。
このことはやはり神戸市の地元のトップ矢田市長が大阪とも堂々と戦い、さらに直接省庁に乗り込んでの要望活動をしてきたことでこの総力戦としては大きく評価される結果を得られたのではないでしょうか。
神戸市の長年の努力については厚生労働省の評価も高く神戸市の幹部職員さんや省庁出身の方々が水面下での熱意ある協議の積み重ねにより成果ある審査体制を引き寄せたことも忘れてはならないでしょう。
一人でも多くの市民の皆さんが、この隠れた努力に対しても拍手を送ってくださることを私は心から願っております。
しかしながら、
いよいよ大阪が“戦争”を仕掛けてきた為、これからが正念場でしょう。
神戸市会議員 平野章三
2013年
6月
13日
木
文部科学省より24年度「学校司書」経費として地方財政措置された1億4千万円について、6月7日神戸市教育委員会の説明に強い怒りを感じ6月10日のブログにその内容を載せました。
同じ10日の朝 神戸市教育委員会事務局の幹部の方々より、学校司書の件について少し時間を頂きたいとの連絡を受けました。
私は「言い訳を聞くだけなら会わない」と言いましたが、「今後の方針についての説明をしたい」とのことで、その日の夕方お会いすることになりました。
すると冒頭から私の問題点指摘に対し、「全てその通りであります!」と報告をされました。
その上で、国の方針があるにも関わらず神戸市が活かせて来なかったことに反省し、さらに見直しもされるとの考えを示され、「来年度には具体的な対応が出来るようにしていきたい」と明確な説明をされました。
私の指摘をあまりにも最初から全て認められてしまったので、怒る気持ちも失せ、教育委員会の現状の問題点と来年度の予算計上について再確認をしておくことにしました。
それは、
このような問題点を再確認した上で、来年度「学校図書館」に専門的知識を持つ人材配置には1億円程予算計上するように具体的な申し入れを致しました。
しかし、教育委員会も私が指摘した通り、教員全体の学校図書館に対する意識のなさがまず大きな問題であると言われ、その為ここで一気に予算計上し、専門的な人材をせっかく配置しても各学校において十分な活用が可能なのかという根本的なところがもっとも重大な課題ではないかとの認識を示していました。
私も人材配置だけを予算化しても図書館活用の必要性についての意識を教員全体に持ってもらうことがまず前提であるとの意見は一致するところであります。
そこで今回の結論として、
来年度に向けては、専門知識を持つ人材配置のもと、ボランティア等にお手伝いをして頂く体制をお願いをしました。
教員については図書館活用の必要性をまず認識してもらう努力をした上で、来年度より配置する人材を活かせることが出来るように申し入れました。
その為には、段階的に人材配置を進め、あわせて教員の意識を高めながら全校対応出来る方向で行っていけるような協議を致しました。
今後この内容について私は委員会で議事録に記録されるように確認していきたいと思います。
また、障がい者の方々に対しての少し“問題”がありそうな動きや、この度 小学校の“いじめ”の件等々、まだまだ教育委員会の閉鎖的体質を感じております。「子供を預かってもらっている」ということで意見が言いにくい立場の方々のためにも、
今後とも戦って参ります!
神戸市会議員 平野章三
2013年
6月
10日
月
問題点の一つを取り上げますと
「学校図書館」に取り組む意識が低い
神戸市教育委員会!
学校図書についての平野章三ブログを見た横浜在住の方から神戸市でボランティア活動をされている方に連絡が入り、結果そのことで“学校司書”の重要性を指導いただくことになりました。
はじめはあまり学校図書に関心を持っていなかったのですが、知れば知るほど図書活動により学習能力を高めたり、豊かな心を育てるサポート活動を熱心に続けてこられたボランティアの方々に共感を覚えました。
それだけに神戸市が学校司書配置に対する要望に応えようとする意識があまりにもないことが非常に残念であります。
まず神戸市教育委員会の現状ですが、司書教諭は12学級以上配置を義務付けられており11学級以下についても未配置は少数となっています。しかし、配置されていても学級担任や部活動顧問の兼任のため日々多忙で図書についての生徒指導や図書館運営までの役割が果たせていないのが現実であります。
これまでに神戸市は専任の司書教諭配置を兵庫県に要望していますが、県は今まで特別支援学校関連の予算要望ですらも話し合いに応じてこなかったこと等から、まずすんなりと予算を組む可能性はなく、神戸市も形式的に行っているようにしか見えません。
そこで25年度神戸市が策定したことは、司書教諭OB等による学校図書館アドバイザーを各区に1名ずつ配置し、手が回らない司書教諭と神戸っ子応援団等のボランティア連携による事業効果を検証していくとのことです。
何とのんびりした調査!
教育としての重要性を感じていない内容!
これでは今すぐ学校図書館を活用できるような人材配置とは程遠い方法からスタートしており、さらに問題は「神戸っ子応援団」を否定するものではありませんが、本来“見守り・安全確保・学校行事や活動の補助等”の協力をお願いしており、教育としての専門的な読書指導が根本的にできる体制で活動されている方ばかりではありません。
また、神戸市が県に配置要望しているのは“専任の司書教諭”ですが、司書教諭は“司書”より少ない単位で取得できる資格であり、はるかに専門分野としての資格は“司書”つまり“学校司書”を要望すべきなのです。
神戸市が本気で学校図書館のことに取り組むならばまず配置する人材の資格を明確にすべきであり、その違いによってどうのような格差や問題が生じるのか等の検証から始めなければならないと思います。
その上で基本的に教育的立場から児童生徒に対する図書館活用の指導方針は神戸市におけるどの学校においても平等に行われることが原則であることは言うまでもありません。
神戸市教育委員会の「この事業(学校図書館アドバイザー)の成果を検証して学校司書の配置についても研究を・・・等」、本会議でののんびりとした答弁にはまったくやる気が見えてきません。
尚、文部科学省は平成24年度から公立小・中学校に「学校司書」の配置経費として単年度150億円を地方財政措置をされました。ただこの財源は各市町村等において予算化されることが必要なのであります。
例えば横浜市は積極的に2013年度予算から横浜市立小・中学校と特別支援学校への配置を4年間で全校(350校)に学校図書館担当職員を確保していくことで進んでおり、また豊中市は司書・学校図書館専任職員として司書資格者を募集する等、地方財政措置の動きを受けて他都市では具体的に積極的に取り組みだしています。
ところで・・・ ~財政措置された予算~
神戸市はどこに?
↓↓↓
神戸市教育委員会に確認してみると即答できず、数日後、「学校司書」経費としての地方財政措置について報告がありました。
その内容を聞き、これほど人を・・・いや長年議会活動してきた議員に対し、全く“バカ”にしたような説明には驚きを通り越し、憤りを感じました。
~これが神戸市教育委員会特有の体質だとよくわかりました~
今回詳しくは申し上げませんが交付税として財政措置された「学校司書」経費 約1億4千万円分 を“他の事業で削られた分の穴埋め”に使ったのでプラス・マイナス変化なしということで「学校司書」の予算化はしなかったと報告してきたのであります。
「学校司書の配置」については“政策として取り上げるべきなのか”が重要な問題であり、議員に対しては交付税制度としての説明をしておけば納得させられるとの判断で、ごまかして切り抜けようとする反面、今年初めの安倍政権補正予算での神戸市教育委員会予算大儲けについては全く触れもしなかったことには・・・
もう笑っちゃうしかありませんね!
~一体誰のための神戸市教育委員会なのか~
今後はこのように組織を重んずる教育委員会のためではなく、子供達のよりよき教育環境づくりの為にも問題があれば市民に詳しく公表していくことも考えていかねばならないだろう!
神戸市会議員 平野章三
尚、本日教育委員会より協議の申し入れがありました。
またそのことについては後日報告したいと思います
2013年
6月
07日
金
JR垂水駅東口を出るとレバンテ広場があり、バス乗り場まで雨避け通路を設置しています。
ところが雨水を屋根から樋(とい)を通して雨水管に流すのですが、各排水溝とは少し離れているためうまく機能していませんでした。
市民の方から指摘を受け、垂水建設局と協議したところ、どうやら最初の設計段階から問題があったようです。早速、樋(とい)と全排水溝との間を繋ぐ新たな排水設備の工事を行いました。
その後3~4年経過しましたが、また別の市民の方から「排水溝が土で完全に埋まっているので対応すべきではないか」と言われました。
私も含めてほとんどの市民の方は排水溝の状況まで気付くことはなかったのですが、その方は土木技術の仕事をされていて問題点が見えるようでした。
そこで早速垂水建設局に現場を一度見てほしいと申し入れました。その後レバンテ広場を通ったら・・・建設事務所の車両があるのでもしかしたら~!
そうなんです。その間、現場調査もされたと思いますが依頼して3日目ですよ!4人の職員さんがすでに排水溝の清浄をされていました。
このスピード感ある対応には素直に感謝の気持ちになりお礼を伝え、了解の上で現場写真を撮らせていただきました。
この埋まっていた土の多さも驚きでしたが、屋根の樋にある大量のごみにも対応し、処分してくれていました。
市民の皆さんにはなかなかこのような対応は見えないと思いますので、ブログに載せたくなりました。これからもよろしく!!
神戸市会議員 平野章三
2013年
6月
03日
月
神戸市は“デザイン・クリエイティブセンター神戸”を運営していますが、デザインに携わるクリエーターと市民参加・創造都市・街の活性化等、大きな視点からの文言は謳っていますがデザインの対象があまりにも幅広すぎて、私には表現しようとする内容がなかなか見えてきません。
以前、矢田市長と大邱慶北デザインセンター(韓国)のプロダクトデザインを視察した時、韓国ではデザインの内容に具体性があり韓国にいながらニューヨークの情報が同時に入る等、国家プロジェクトとしてのデザイン分野におけるレベルの高さに驚きました。
そこで私は神戸市のデザイン担当責任者の方々に国家戦略としての大邱市でのデザイン分野を是非調査してほしいと提案しました。
すると担当の方々から「是非一度大邱市を訪問し、情報収集したい」旨の強い意向がありましたので、そこで私はかねてより強い信頼関係のあった大邱市長に、昨年12月直接協力を求めることとなりました。
大邱市長は神戸市からの視察受け入れを早速快諾下さり、その際に「友好交流のため、大邱市長と市民訪問団約70名で5月に神戸市を訪れる」との報告を受けました。
そして駐神戸大韓民国総領事からも、せっかくのこの機会に“何か具体的な事業を進めるべき”とアドバイスも受け、デザイン分野での交流協力のための協定をお願いすることになったのです。
神戸市は先端医療分野においては世界から注目される程、研究・開発が進んでおりますが、デザインについては大邱市の足元にもまだまだ及ばない状況であります。
今回、大邱市から神戸市訪問の機会にデザイン分野交流協力の協定書が締結できたことは、この度最大の成果を上げたことになります。
今後は協定書締結を有効に生かしレベルの高い大邱市のデザイン分野に人材交流や情報共有等、どれ程厚かましく食い込んでいく気概があるのか・・、大いに期待したい!
尚、日韓関係が微妙な状況の中、さらに日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長による従軍慰安婦や風俗活用発言が海外メディアにまで強い拒否感として広がってしまったことは誠に残念であります。
しかし神戸市と大邱市においての信頼関係は肌で感じるくらい全く問題はなく他の都市間交流も含め今後とも神戸市の力を発揮していけるでしょう。
神戸市会議員 平野章三