2013年
5月
29日
水
神戸市は200社を超える医療関連企業の集積地である神戸ポートアイランド2期にPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)を厚労省に数年前から設置を要望し続けてきました。
当初は人員体制等により無理との冷たい回答で協議できるどころではなかったのですが、ここ2~3年厚労省の対応に変化がでてきました。神戸市として常設の相談窓口設置を申し入れたところ、昨年度から特に積極的に出張相談として協力下さるとの意思表示を私自身直接確認させていただくことができました。
神戸設置は特区としても何とか目途が立ったと自信を持ったのがつい先日の事のようでした。
しかし今年3月頃でしょうか?突然 “ウメキタ” ~~~つまり大阪再開発ビルに決定しそうとの情報が・・・
唖然とし、言葉もでなかったぐらい大ショックを受けました。
神戸市と違って先端医療の何の関係もない“ウメキタ”にPMDAを設置し、果たして関西イノベーション国際戦略総合特区としてメリットがあるのだろうか!全く考えられない。
それでも決定は覆らないと感じたのは菅官房長官と松井維新幹事長と話し合いがあったのではないかと思うからであります。
わずかの期間で動いたことは、今まで地域協議会で関西全体の方針を進めてきたことがはるか飛び越え、決定されていく政治的駆け引きに打つ手がないことが残念でなりません。
~具体的には何があったのか~
それは憲法問題を取り上げている自民党が維新に協力を求め、PMDA大阪設置を求めている維新が自民党に要望している中で何らかの合意があったのではと想像致しました。
しかしそれこそが政治なのでしょう。
短期間のどんでん返し!
いかに政治力による影響が大きいか・・・
きれい事だけでは動かない世界・・・
だからこそ戦う力が必要なのです!
しかし、いつまでも続かない「橋下神話」・・・。
慰安婦問題で日本維新の会共同代表 橋下徹大阪市長は一転窮地に追い込まれる状況となりました。
それと同時に神戸市に対する厚生労働省の対応にも変化の兆しが見え出しました。それは、PMDAを“実施調査部門”と“薬事戦略相談部門”とに分け、大阪と神戸のいずれにも顔が立つように2業務に分担する方向で調整されだしましたので、実のある中味になる可能性がでてきました。
それにしてもこれほど重要な案件に矢田市長の顔が見えてこないことは、大阪の意見を認めたように受け止められても仕方ないのであります。
今、戦って下さい 矢田市長!
議会も準備はできています。
神戸市会議員 平野章三
2013年
5月
24日
金
日頃、話題性の高い政策やプロジェクトには議会も関心を持ち議論も活発になり、私も神戸市の将来を左右する案件を取り上げながら実現に向けて努力してきました。
~しかし、ここにきて大いに反省~
最近、小学校等の図書について地道な活動をされています地域ボランティアグループのことを知りました。
今まで関心を持ったことがなかった『学校図書』でしたが、ボランティアの皆さんが図書のレイアウトやバーコード入力作業、読み聞かせ等の活動を積み重ね、子どもたちが図書を身近に、また活用の仕方を身に付けられるようにと日夜努力されている姿を見ると頭が下がる思いであります。
本来、教育委員会として各学校の司書教諭が図書についての生徒指導をするという役割を果たさなければならないのですが、学級担任や部活動の顧問等による多忙さ故か、殆どの学校で対応できていないのが現状であります。
そこで神戸市教育委員会として25年度10月より「学校図書館アドバイザー」を各区に1名ずつ配置し、事業の効果を検証することになりました。
教育委員会の“ボランティア任せ”から一歩前進!?かと喜びましたが・・・。
神戸市教育委員会に学校司書運営について方針を伺い、協議してみると、予算の問題だけでなく図書についての専門的な指導ができるような体制になっていないことが素人の私でもわかり驚きを感じました。
まず各区1名のアドバイザーには司書教諭OB等の方を配置されるようですが、今後は司書教諭と神戸っ子応援団としての学校ボランティアの連携によって活動していくという考え方でした。
さらに要請のあった学校や現在図書のボランティア活動が充実していない学校等に焦点を当てる方針と伺いました。
==そこで感じた問題点は==
やはり生徒自身の能力を高めていくにはせっかくの図書館も活用次第・・・教育指導の重要な課題です。
神戸市は「兵庫県に専任の司書教諭を要求している」とのことですが、特別支援関連の予算でも今日まで対応してくれていなかった事を考えると、神戸市教育委員会は県への予算請求は無駄を承知で形式的に行っていると思いますので、実質的な運営を神戸市独自で進めていくべきでしょう。
そこで司書教諭資格者の増員とともに神戸市独自で学校図書の認定制度を作り、ボランティアの方も含め研修と検定試験を行うことにより専任者としての正式な資格者を育てるシステムを作ることが必要であります。
そして各校に正式専任者を配置することで神戸市として統一的な学校図書の指導を行うようにすべきであります。
教育委員会として地域の力を取り入れることは否定するものではありませんが、学校図書に関しては生徒の学習能力に大きく影響する教育そのものと捉え、明確に線引きをし具体的に体制を整えなければならないでしょう。
予算の問題も複数校を1名が担当するかボランティア的な専任者の協力を得られれば全校配置しても年間予算は1億円前後で運営できると思います。
例えば、今話題の中学校給食では多額の初期投資や年間運営費、そして喫食率によって左右される予算の影響を考えると、私は本来『教育』の重要性を判断した上で予算配分すべきと思います。
さて教育委員会としての今後の方針は!!
神戸市会議員 平野章三
2013年
5月
19日
日
舞子は明石海峡大橋や移情閣,アジュール舞子(海水浴場),景観のすばらしい舞子公園等により住民だけでなく観光で訪れる人々も心安らぐことでしょう。
ところが乗降客の多い舞子駅にもかかわらず周辺には以前から問題点が多く解決できなくて・・・
~いやいや対応が難しいのが現状であります~
そこで市民目線からの問題点は
このように色々なご意見をお聞きし、取組みを試みますが、予算,JRや郵政,大規模工事,地元調整・・・等々、非常に難しい壁もあり時には予算と事業内容のバランスに悩みながら判断することが多くなります。
例えば最近設置した舞子駅南側駅広場のベンチ等は予算的な問題でなく、本来簡単に対応できるはずが、広場が兵庫県の管轄であったので協議しながら設置いただくまでに4~5カ月程かかりました。
たった一脚のことでも行政が違えばこのようなこともあるのです。
今取り組んでいますのは、Tio舞子2階東口からはタクシー乗り場が遠いため、タクシーが東口を見通せるより近い場所に乗り場を変更できないか協議中であります。
ここのタクシー乗り場は明石海峡大橋の完成にあわせ高速バス利用者が舞子で降りてきた人の為に整備し設置したようですが、「バス~タクシー」利用はタクシー乗客全体の1割にも満たない人数であります。
一方、舞子駅方面から乗車される方々にはタクシー乗り場がTio出入り口から遠く、その上反対向き(西向き)に停車している為、近くまで呼ぶこともできず不便な状況のままであります。
さらにTio舞子東口付近は強風の日も多く、雨の日等は屋根もなく、最初に計画整備したまま改善されていません。
できれば舞子駅からエスカレーターを利用し、ロータリー南側上り口付近にタクシー乗り場を設置できるように整備できればと建設局に申し入れています。
そして舞子駅バスターミナルは車イスの方がスムーズにバス乗り場を利用できないため、一部車イスの横断が可能か、乗り場の見直しによる整備をしていくか協議中であります。
このように課題は多いのですが、それぞれ検証していき、時には政治的判断により方向性や結果を確実に出していく中で今後も成果を導いていきます。
神戸市会議員 平野章三
2013年
5月
14日
火
国会議員さんの中には常々神戸市のために全力で支援して下さる方から、パーティや行事等の時しか顔を見せず神戸市のプロジェクトに全く関心もない方など、政治家の政治活動も様々であります。
私も神戸のために・・と全力で応援した方でも選挙が終わってみれば連絡もない等よくある話でありますが、そんな議員さんには相談する気にもなりません。
私自身におきかえても気をつけなければならないと常に思っています。
この度も神戸市にほとんど協力していただいていない副大臣さん(名前は控えますが)、何故独断で“関西3空港一体運用”の発言をされるのか?
ほとんど状況把握もされず神戸市との具体的協議もなく国交省で動いていただいたという声も私の知る限り聞こえてこないのに・・・。
「アベノミクス戦略特区」
の名のもとに神戸市が最も強く要望している“神戸空港の発着枠撤廃や運用時間延長などの規制緩和”を検討するというパフォーマンス発言では、神戸市にいかにも協力姿勢を見せているように感じましたが、具体性のない発言はしないでほしい!
政府が関西圏について検討していただくことは神戸市にも大きく展開できる機会が与えられることになり、国との連携,都市間調整等総合的な判断の中で戦う力を発揮していかねばなりません。
それだけに関西・伊丹空港統合による新関西国際空港運営権の売却問題,大阪府・大阪市の政治力,大阪経済界との関係,それに影響する国交省の動き,神戸空港の運営と収支等多くの課題の中では、遠い将来の3空港一体運用より現実的な規制緩和を最優先にしなければなりません。
このように歴史的にも、内容についても港湾や医療等幅広い分野とともに長い年月をかけながら交渉してきた経緯があり、このことを踏まえた上で副大臣さんが発信し、具体的な事業展開をしていただくならばこれ程有難いことはございません。
しかし個人的な判断でのパフォーマンス発言は期待できない以上に関係者の反発による影響がマイナス結果をもたらすのではと逆に心配になり残念であります。
神戸市のために!
本気でないなら止めてください~パフォーマンス発言を~
神戸市会議員 平野章三
2013年
5月
09日
木
昨年の関電株主総会は株主提案等が大変注目されたので橋下市長の狙いとして関電批判を強めることにより戦っている姿を国民に見せるという橋下市長のパフォーマンスごっこに振りまわされすぎたように私には見えました。
橋下市長は当時高い支持率を背景に、大阪市案としての株主提案を神戸市と調整するという感じではなく一方的に同調を求めるような傲慢さが強く出ておりました。
そのように異様な雰囲気でありながら、神戸市は現実的に市民生活や経済活動の影響も考えた上で一部同調した議案もありましたが、神戸市独自の議案も含め明確な考え方を打ち出してきておりました。
そして今年開催予定の関電株主総会も大阪市は昨年と同じく京都市との共同提案とともに5議案を単独提案するとのことですが、昨年から橋下市長の発言内容が変化してきたのではと思える状況を考えると、昨年同様の株主提案で整合性があるのか疑問を感じます。
ましてや今年は昨年否決された議案等、単に同じ提案を繰り返し、株主総会にも橋下市長は出席しない意向とのことを聞くと、多分国民の関心度は昨年の空気とは大きく違うので電力問題はもはやインパクトのない話題と判断したのでしょう。
このような橋下市長の変わり身の早さとは対照的に、この度の矢田市長は堂々と総会に出席し“関電側の ①電気料金の安定化 ②エネルギー ③原発依存脱却などに向けた取り組み を直接経営陣に対してただしていく”との方針には大いに評価をしたいと思いました。
そして矢田市長は伊丹・宝塚市長選挙で大敗した維新に痛烈な批判をした後、引き続き関電株主総会でも大阪市とは同調せず、昨年と違い神戸市独自の手法で総会に臨むとのことに矢田市長の政治姿勢にやっと強さを感じてきました。
さらにあまり大きく報道されなかったのですが、6月26日に開催されます関西電力株主総会は大阪からポートアイランド(神戸)に変更することになりました。
理由は大阪の会場が手狭ということのようですが大阪に本社がある関西電力が会場を理由にして神戸で開催するとのことは本来考えられないのであります。
特に大阪財界としても関電の影響は大きく最も重要な株主総会を本社のある大阪の地から離れること等ありえないことが起こったのであります。
そのことについての説明はこの度は致しませんが、派手なパフォーマンスを次々打ち出して戦う橋下市長と違い、地道な中に“戦略のある矢田市長の戦い”はやがてボディブローのように効果が表れてくるのではと期待していきたいと思います。
このことは神戸市の優秀な職員の皆さんが高度な戦略を描いているはずで、それぞれプロジェクトには国そして都市間等の状況を判断し、各局と連携を取りながら行動していることはまさに “知る人ぞ知る” であります。
できれば
~堅実さだけでなくもっと強い
戦う発信力が~
神戸市会議員 平野章三
2013年
5月
04日
土
若者の音楽活動を育て支援することを目的としたロックバンドコンテストは民間有志のBattle de egg実行委員会が立ち上げたことを契機に賛同する神戸市が共催することになったことが始まりらしいです。
私はロックのことはほとんどわかりませんが若者の音楽に対する情熱に感動し、さらに神戸市が共催するとのことで、24年度は予選・本選とできる限りイベントに参加し、バンド演奏を楽しんでまいりました。
3月24日の本選大会ではエイベックス,Kiss FM KOBE,ビクター,ラジオ関西等、名だたる音楽業界の方々に審査してもらえるという点においても、このバンドコンテストのレベルの高さがうかがえたのではないでしょうか。
そして、本選大会は盛り上がりを見せ、審査員の先生方からもご好評をうけ、来年も期待を込め引き続き審査に参加頂けるということをお聞きし、私としても喜んでおりました。
<<神戸市主催>>という驚きの展開へ
神戸市が若者の音楽活動に24年度調査費を計上し、ロックバンドコンテストを共催した結果、25年度からBattle de egg実行委員会と共同主催の事業として運営したい旨の申し入れをしたそうです。
これからは官民共同主催のロックバンドコンテストとなり、全国でも神戸市だけであり、これでこのコンテストが毎年継続して確実に開催されると、将来神戸がロックの登竜門として大きな評価をされるようになるのではないでしょうか。
このような事業運営は珍しいケースと思いますが官民共同主催は魅力的であると感じました。
役所だけの主催であれば堅実運営ができるのかもしれませんが、肌で受け止めた若者の感覚をコンテストの運営にいかに表現し、その心をとらえることができるか、民間センスを取り入れることによって官民の事業が新鮮なかたちで生かされるのではないでしょうか。
私も参加すればする程、少しずつロックの良さを感じ、何よりもこの音楽活動を通じて多くの若者たちが未来に向けて活躍されることを期待したいと思います。
神戸市会議員 平野章三