2012年
5月
31日
木
以前より議会では西市民病院を神戸市の病院として必要ないと申し上げてきました。
何故なら医療水準に一番の問題があり例えば中央市民病院が3次・西神戸医療センターを2.5次と考えると決して高度医療とは言えず2次医療病院の評価しか出来ないからであります。
ただ歴史的にも地元地域のかかりつけ病院のような位置付けになっており、改善には大胆な改革が必要であり さらに病院経営という難しい運営の取り組みは簡単に課題解決出来ないことも事実であります。
その上中央市民と西市民病院を一つの独立行政法人としたことも判断の大きなあやまりであり、別々の法人にすべきとの指摘をしましたが聞き入れる考えは全くありませんでした。
そこで私なりに問題点をわかりやすく説明させていただきますが、医療水準に差があれば例えば高度医療として脳梗塞を手術した病院と比べると盲腸を手術した病院の方が手術、入院の診療報酬は低くなります。
そこで病院とも同一法人」ですので患者対応の経費は同じような負担になり医療収益差は医療水準の高い病院よりも経営を圧迫していくのも当然であります。
さらに医療水準が低ければ収益のバランスから高度医療機器購入も厳しく診療科を維持する医師確保が難しくなり十分な救急体制もとれないような悪循環を繰り返すことになっています。
つまり高度医療の診療、入院比率、医療収益等低下の方向から抜け出せないことになります。
しかし、西市民病院新院長との協議機会があり、私の申し入れを十分にお聞き下さり、病院経営から診療体制を進めるの時間がほしいとの考えを伺うことができました。
その後2年以上経過し、確実に経営改善が進んでいることに、私は驚きとともに院長の才覚の素晴らしさを感じました。
又、同時に地元の大学病院の協力も大きな改善要因でありました。
懸念してまいりました問題点の数値等すべて確実に改善され、救急体制も週2日から3日へ、そして今年度か近い将来、365日24時間救急体制も可能性が出てまいりました。
神戸市医師会の評価も上がり今後の期待もされていますので病診・病病連携が進み、何とか2.5次高度医療病院となりますよう願うばかりです。
私は、今後医師の待遇改善と高度医療機器の導入等これで予算的に支援できるよう努力してまいりたいと思います。
神戸市会議員 平野章三
2012年
5月
26日
土
橋下市長・松井知事が脱原発を主張し、再稼働問題等、関電批判を繰り広げてきましたが、
夏はすぐそこ ⇒⇒
もし大幅な電力不足が生じた場合、批判している人が電力を調達できるのでしょうか?
“県民市民の受け狙いに見える知事・市長のパフォーマンス”
何かが違う?
生産性・発展性・提案のない批判合戦は我田引水型のように見えるのであります。
しかしこれが最近の現実的な政治の動きであり、この戦いを乗り切らねば神戸市は活力ある都市として生き残れないと思います。
橋下市長のように同調しない相手を敢えて敵にして、時には馬鹿にした様な口調で見下し、叩きまくることにより自分の存在感を打ち出す政治手法には特に水面下(大阪財界等)も含んだ戦略も重要な鍵になります。
今まで縦割り行政的な神戸市政運営から、最近局間を超えた戦略を一部優秀な職員の皆さんが一体となって戦うようになり、手応えを感じ面白くなってきました。
何故なら~ あの橋下市長がブレた!
速やかな原発全廃を求めていた橋下市長が
~電力が足りなければ~
“夏だけ臨時の再稼働もありえるのでは”
とは驚きの発言である。
橋下市長 圧力を受けたのですか?
(臨時再稼働発言の直前の5月15日大阪財界と電力問題で2時間程会食されたようです。
意見交換も平行線と・・・果たして???)
急なトーンダウン よく解りません。
株主提案は一体何だったのか・・・しかしこれが政治だろう。
私は神戸市に申し入れました。
再稼働問題とは別に神戸市民に対しやらねばならないことは、万が一計画停電の時病院,診療所,在宅の医療や高齢者,交通,経済活動の対応に責任を持つことであり、早急に対策委員会を立ち上げるよう指示しました。
橋下市長は「こういう状況は二度とない。次世代のために電力使用制限令とはどういうことなのか、しっかり経験することが必要だ」と述べた。
まったく・・危機意識のない “のんきな一言”
神戸市会議員 平野章三
2012年
5月
21日
月
4月に設立された新関西国際空港会社が関空・伊丹空港の経営統合に向けて4月から6月に関係自治体や団体が参加して議論され、7月までに国土交通省が方針を決定します。
ところがその自治体の中で激しい戦いが始まっています。
伊丹空港ではプロペラ機枠の低騒音のジェット機就航について兵庫県の知事や近隣各市から要望がありますが、関空を拠点空港と考える橋下大阪市長は反対であり、一方「伊丹空港廃港検討」を盛り込むことは賛成する等、同じ土俵の上で対立しています。
神戸空港の規制緩和については大阪経済界が初めて後押しをしてくれることになり神戸市としては予想外の大きな進展ですが、
このことで橋下大阪市長は
「伊丹空港の拡張をしながら神戸空港機能強化は理解できない」
と、関空の拠点化にやはり伊丹にも神戸にも圧力をかけてきています。
ただ伊丹を中長期的に廃港と見込んでおり結果自動的に神戸空港の機能強化になるとも発言していますが、何時のことやら・・・?
まさに橋下市長は他都市に対する協調はなく自身の考えと違えばすべて排除しなければ気に入らないのであります。
先日、決定権を持っている国土交通省航空局にも協議してきました。
本来、航空行政の発展に公平な判断をしていただくのが当然であるはずが、声の大きな発言がある度に国の方針が揺れ動き、振り廻されていることが実に残念なことです。
しかし役所としては政権に敏感であり先を見つめながら安全策をとることは当然でありますので、そこに政治力の戦いがあるわけでいかに打ち勝つかが戦略とともに重要であります。
今までいつも戦ってこなかった神戸市が今追い込まれているように見えますが、実は神戸空港の規制緩和等に反対されていること自体が
まさに戦っている結果であります!
圧力をかけられるということは逆に脅威に感じられているとも言えますので・・・。
だから政治の戦いは面白い!
さらに
神戸市の職員さんに強い結束力が ↗↗↗
やがて
力強い 神戸市に 生まれ変わるのでは~~~
神戸市会議員 平野章三
2012年
5月
16日
水
医療について日頃は意識していませんが、突然重症になってしまったり、治療しても回復できない病気になると一瞬戸惑うことになるかもしれません。
病状によっては最優先に対応しなければなりませんし、救急性や医療機関の問題等適確な判断が重要になってきます。
例えば標準医療での治療ができないと判断された場合でも新しい治療法で先端的な医療として治験を開始している場合があり、その結果患者が回復できた実例などが発表されており、私は諦めずに治療できないか可能性を求めていくべきだと思います。
先端医療センター病院では最近脳梗塞患者の脳を血管再生により機能回復されたことを発表しております。
すでに下肢血管再生については17例の患者さんに臨床を行い全症例で治療後明らかに効果が減退した方はなく自立歩行機能を温存できています。
このように神戸市では先端医療の進歩と発展による質の高い医療を次々提供していく努力をしておりますので私は皆さんに少しでも知っておいていただき、最善の治療をして頂きたく思っております。
神戸市会議員 平野章三
2012年
5月
11日
金
原子力再稼働問題による電力供給見通し等が今連日のように議論されています。
関西電力に対して需要と供給の説明が不十分等、批判ばかり聞こえてきますが、果たして明確に見通しを出せる人がいるのでしょうか。
今年の気温は22年度並みの猛暑なのか?
節電への協力は?
電力不足時の揚水(夜間の電力余力で下部ダム
の水を上部ダムに汲み上げる)能力、
他社も見通しのない中での応援融通の依頼 等々
不確定要素ばかりなのに騒ぎまくっています。
もう夏はそこに近づいているのに!
そしてもし大幅な電力不足が生じた場合、一体誰が責任を持てるのでしょうか。
結局は関電自身が電力調達責任があり、電力不足は 国民 が背負うのです。
私は関西電力堺港発電所と堺太陽光発電所を視察し、電力需給の見通しなどを協議してまいりました。
それに先立ち神戸市も太陽光発電施設計画があり、事前に説明を受けるため施設予定地の「神戸市西区布施畑処分場」で報告を受けました。
ゴミ埋立処分が終了した約15haの敷地にメガソーラを設置すると約3,000世帯分の発電量が生み出せるようです。
しかし、これは土地代費用がほとんどかからず、採算を考慮した価格で電力を買い上げる支援で事業化が可能となるのです。
同じように堺太陽光発電所は21haの敷地(甲子園球場の約5倍)で74,000枚のパネルを設置しており、発電量はやはり3,000世帯分にしかなりません。
又、堺港火力発電もLNGによる200万kw(神戸市全域必要発電量の約1.4倍程)の発電量を持っていますが、新設となると施設完成までに地元の了解や環境問題の審査等、数年近く必要になります。
さらに良質な電気を提供するには天候による自然任せの発電量に対して常に管理・調整しなければならず、電力の『消費量』と『発電量』 のバランスを維持することで、周波数や電圧を一定に保たなければなりません。
このような状況を見ると代替エネルギー・再生可能エネルギーは価格問題も含めて長期的な施策であり目前に迫っている短期的な問題と分けて判断しなければなりません。
そこで再稼働については安全性の確保とともに地元と国が協議し、最終的には国が全責任をもって決定するものと思います。
又、稼働がなければ節電や計画停電が医療・福祉施設,交通機関等に最大限影響を少なくするよう努力する以外ありません。
いづれにしても批判合戦はやめ、
現実的に差し迫った問題点や対策等を
関西電力は特に
==国民へ==
示すべきであります。
神戸市会議員 平野章三
2012年
5月
07日
月
毎年集中豪雨による商大線からの大量の雨水が、国道2号線を越え宮本町の住宅街に流れ込み、床下浸水等の被害が繰り返されています。
西側に天神川がありますが、勾配面や排水機能が不十分であり、国道に水が溜まり溢れ出してしまう状態であります。
そこで、商大線は神戸市建設局、国道は国交省所管ですので両事業所とともに地元の皆さんと協議を致しました。
その際、前衆議院議員の関氏が国に働きかけてくれましたので、来年度(今年の6月頃)国道2号線南側、レストランCASA前より西側の天神川まで放流できるよう側溝の工事着工が決まりました。
そしてCASA東側の古川には神戸市建設局が水路清掃し、その上でまだ十分排水されなければ、商大線にもう一本側溝の整備を検討してくれることになりました。
ところで国道より北側は天神川上部に建物があり長年使用されてきた経緯がありましたが、この度消防団が4月に浜側へ新築移転されるのを契機に、神戸市は3年間程の期間で他の建物も移転いただくお願いを致しました。
移転後の方針はまだ決まっていませんが、現在の道路幅員では歩道が十分整備されていませんので、天神川上部を活用して安全な歩道の確保ができないか今後地元の皆さんと協議していきたいと思います。
神戸市会議員 平野章三
2012年
5月
01日
火
関西電力の株主提案について大阪市案として計8議案を決定し、神戸市・京都市に呼びかけてこられました。
但し、大阪市案については「調整に応じる考え方」ではなく、実質「一方的に同調を求める」傲慢さが橋下流の方針なのでしょう。
そこで反対した途端、
敵として叩きまくることで国民を味方に引き付ける手法に切り替えるつもりでしょうが、
私はもう飽きました!
目的は何なのか! 国政進出ですか?
== まず日本の将来、国民生活からでは ==
エネルギーの問題は日本の国益、国民のすべての安全・安定を冷静にかつ長期的に考えなければならない最重要事項で、誰もが明確な答えを出せないくらい難しい判断が求められており、関係するどの知事・市長も慎重に意見発信をしています。
矢田市長もこの度“脱原発依存”を目指しながら現実的な市民生活や経済活動の影響を考えた上で、大阪市案と結果的に同調している議案もありますが、神戸市単独での提案等含め、神戸市独自の明確な考え方を打ち出した記者会見であったこと
~ そこに力強い矢田市長を感じた ~
これまで私は矢田市長に戦う力、発信力のなさを批判してきましたが、国や政党が橋下大阪市長に振り廻されている中、最近の記者会見や水面下での動きは十分な安心感・信頼感が感じられます。
又、矢田市長を支える職員間の連携した戦略は一体感となって影の力として発揮されていることを忘れてはならないでしょう。
ここ最近、神戸市は局間を越えた協力体制が生まれてきているように思えます・・
~~これから十分力強い神戸市へ
期待できるでしょう~~
神戸市会議員 平野章三