2012年
11月
30日
金
神戸医療産業都市の戦略として数年前から神戸市にPMDA(医薬品医療機器総合機構)の出張所を設置し、医療関連企業のさらなる集積とともに大きく事業展開できるように検討してきました。
あ~~、そうそう~
PMDAの説明をします。
<<医療品や医療機器(再生医療も含む)などの品質の有効性および安全性について治験前から承認までを一貫した体制で指導審査することを目的とした独立行政法人>>
しかし設置についてはなかなか認めてもらえなかったのですが、関西イノベーション国際戦略総合特区に認定されましたので規制緩和を要望してきたところ、
ようやく出張相談やテレビ会議,システムを利用した事前面談等を認めてくれることになり一歩前進してきました。
日本が医療品や医療機器の開発に先進国の中で後れをとっているのはPMDAが東京に一か所しかなく、さらに審査体制が申請件数に追いつかず承認まで長期間必要とされ、医療関連の開発スピードに大きく影響しているのが現状です。
そこで私はPMDAで最終認証される必要条件についての審査を事前にお手伝いする相談所を神戸市単独で設置するように動きました。
このことは医薬品や医療機器の分野だけでなく、特に再生医療への応用としてiPS細胞を使った臨床研究の実施(治験)に向けた安全性・有効性を審査していくことにもなります。
高橋政代先生の神戸でのiPS細胞を使用した網膜の治療が世界で初めて行われることから、神戸市の事前相談はiPS細胞の再生医療としての審査内容が今後のモデルケースになると思われます。
さらにiPS細胞を使うことによって人への治験を直接することなく薬の効果や安全性が確認できるなど医薬品の開発が進みやすくなり、より一層審査機能の役割に重要性が増してきます。
神戸市では山中先生のノーベル賞受賞により民・自・公が議員立法として再生医療法を提出し研究開発から実用化まで総合的に法整備を推進することになり、山中先生と網膜再生の研究に取り組んでいる高橋先生との連携が、これを機に今後本格的な治療へ加速していくことになるでしょう。
科学技術では単純な仕分け作業によって
「世界一になる理由は何かあるんでしょうか?」
「2位じゃダメなんでしょうか?」
等と一度は後退しましたが・・。
医療関連企業の要望も強いPMDAの相談窓口を神戸市が積極的に設置へ動き出したことは以前からの努力に加え、恵まれたチャンスが次々重なり合うなどの結果により、一気に国の重要拠点になる日は近いと思います。
尚、10月30日には「PMDA薬事戦略相談」の神戸開催と記念講演会が行なわれ、この日初めて相談を受け付けました。
PMDA担当の方は
適切な助言により薬事申請の短縮や低コスト化等の努力とともに今後は審査の立場からではなく、開発のパートナーとして実用化に向け開発初期から指導する考えを示されました。
私も神戸の相談体制を強化していけるよう予算計上するのでさらに強い支援をしてほしいとお願いしたところ
「相談があればいつでも対応できるようにするので申し入れて下さい」との心強い言葉をいただきました。
私としては、今後神戸にPMDAの出張所開設への明るい見通しができたことを自信を持って報告をさせていただきたいと思います。
神戸市会議員 平野章三
2012年
11月
26日
月
一年前、“ビールを飲めるなら~”とライブハウスへ誘われロックを聴いた時、
これだ! 燃える若者たちを育てなくては~
と強く心を揺さぶられました。
今でもロックはわからない・・・。
でも「23日Liveの出演バンド決定!!」とのbattle de egg のブログでまたモトコー三番街へ行ってしまった!
この日は2バンドエントリー。前半は神戸芸術工科大学の『The Midnight Dickies』の演奏でした。レパートリーが多く、なかなか聞きごたえがありました。後半は『The Dead Vikings』で、また一味違う演奏に、私でもそれぞれの特徴を楽しむことができました。
私自身は評価できる能力はありませんが、それでもやはり素晴らしき若者たちとの出会いに参加して良かったと思います。
この日はスタッフが2台のビデオで記録していたので二次選考のための録画を多分していたのでしょう。
5組のバンドがFinal Stageに出られることもあってか、2バンドともかなり気合が入っているように感じました。
一次予選、二次予選のステージ確保から、防音工事,受付,ビデオ撮影,選考の為の今日までの準備作業等、battle de egg のスタッフさんのボランティア精神がなければとても成り立たないことでしょう。そんな中、いよいよ3月24日Final Stageに向かって動き出したことに感動とともに是非応援したくなりました。
さらに次世代アーティスト育成ということで
ロックバンドを“神戸市共催”として神戸市役所が支援することになったことは大きな意義があり、おそらく全国の役所で初めてのプロジェクトではないでしょうか。
ロックが神戸から!
と神戸市の支援により、将来神戸がロックの登竜門になれば多くの若者の夢に少しでも応えられるでしょう。
その為には賛同くださる神戸市民の皆さんはブログを見るだけではなく、是非参加して応援して下さい。
待ってます!!
神戸市会議員 平野章三
(問い合わせ:battle de egg実行委員会)
2012年
11月
21日
水
最近それぞれの立場で“良かれと思ってか”「関西3空港一体運用」に取り組むべきとの発言を色々な方々がされているのが聞こえてきます。
例えば神戸空港活用促進協議会の会長(神戸商工会議所会頭)や兵庫県知事は利用者の利便性や関西全体の発展そして新関西国際空港のコンセッション(運営権の民間売却)に神戸空港を含めると事業価値は高まる等の理由をあげて取り組んでいくと強調しています。
もちろん神戸空港の運用時間の延長・発着枠拡大などの規制緩和を前提に発言されていますが、“かっこつけすぎ”の発言でしかありません。
どんな根拠があるのでしょう!
いつ,誰が,どのようなプロセスで,収支は,相手は新関空会社か新しい事業者か・・・、具体的な協議もなければ運営見通しの裏付けになる数字一つなく、関空側からの発言も当然ありません。
神戸市は神戸空港の最重要課題を当初から「運用時間延長」と「発着枠の規制緩和」としており、何年も努力し続けてきたはずであります。
ただ本来平成17年11月神戸空港開港を踏まえた上で「関西3空港の在り方について」と題して、3空港それぞれの運用を国土交通省航空局が最適運用と考えた内容を書面で作成したことがスタートであります。
しかしその後機材が大型から小型化になり、発着枠すべてを運用しても着陸料収入では収支が成り立たなくなったり、JALの破綻,医療関連企業等利用者の要望,関空・伊丹の統合,LCC(格安航空会社)の参入,伊丹のジェット枠の拡大等、航空業界に大きな変化が起きております。
この中で特に関空・伊丹統合と伊丹のジェット枠拡大については「関空3空港の在り方について」とした航空局指導の役割分担の内容は完全に崩れたのであります。
にもかかわらず神戸空港だけには未だにそのままの運用内容で縛っております。
国が支援している新関空会社に対して一地方の神戸市営空港だけに厳しい規制をかけることは常識ではありえませんが、神戸市が1972年神戸沖空港に反対した経緯は未だに残っており大阪側の強い圧力に航空局も動くことができないのであります。
しかし今日までの規制緩和に対する神戸市側の並々ならぬ努力により航空局の理解が深まり雪解けしかけており、運用時間延長による管制官3交替についても管制保安部は方針が決定すれば予算も含めいつでも対応可能とまで言っていただいています。
航空局としての一番の問題は関西の中でのコンセンサスを得ることなので、今年に入ってその対応については今申し上げられませんが水面下で努力中であります。
そのような中で関西3空港一体運用推進の話がでると航空局の内部でも“神戸市が求めている規制緩和は3空港一体運用の時期に同時に行えば”との話も出てきたのであります。
今関西・伊丹が7月統合し、新関空会社として2年後運営権売却というスケジュールを必至に対応している最中、3空港一体の協議をしてもいつになるのか見通しがつきません。
結果的に規制緩和を先送りされれば本末転倒であり、市長にも議会にも慎重に進めるよう問題提起をしてきました。
何故なら私自身航空局や新関空関係の方々と今日まで常に協議を続け、現場状況を誰よりも把握しているからであります。
引き続き厳しい環境に変わりはありませんが、今後とも全力で戦ってまいります。
神戸市会議員 平野章三
H24.10.23 本会議より
2012年
11月
16日
金
10月12日自由民主党神戸市会議員団で県税の配分バランスを欠いている“県民緑税”について予算要望を行ってきました。
県民緑税は兵庫県が災害に強い森づくりや都市緑化を進めるため
超課税率(年額) 個人 800円
法人 表示税率の均等割額
の10%相当額
課税期間 第1期 H18~22年
(5ヶ年で約120億円)
第2期 H23~27年
緑税を徴収しています。
ところが神戸市民が納めた第1期県民緑税が神戸市域に配分されたのは、
約20%
第2期 23年度分は約11%
(森林整備事業分は 約 7%)
一方、神戸市はこの度「六甲山森林整備戦略」を発表致しました。
六甲山は植林後約110年経過し、十分な手入れがされていないので今後森林の維持・再生をしていかなければならないと報告を受けました。
短期2025年・長期2050年の計画で策定されていたのですが、資金調達の具体的目処については明確な方向性がでていないようでした。
そこで私は県民緑税の活用を思いつき、早速調べた結果、
神戸市内に十分な配分がされていなかったことが確認でき、この度の予算要望をすることに致しました。
緑税は兵庫県の豊かな森づくり課と都市政策課に使途が分かれておりますが、県民局の方も含め合同で計10名の方が要望に対して対応いただきました。
そして県民緑税については六甲山に対する神戸市の方針を十分理解下さり運用面で柔軟に対応して下さることになりました。
六甲山の多くは保安林に指定されている等、六甲山系で該当する事業が少ないと予想していただけに県民緑税担当職員皆さんの温かい前向きな姿勢に感謝するばかりでした。
会議終了後、担当課長さんより具体的な提案を求められ、
休み明け15日(月)朝一番に打合せの電話が神戸市に入りました。
私も月曜日、神戸県民局長にお礼とご挨拶を申し上げたところ、
「六甲山は長期計画なので緑税について前倒しで提案してみては」と
さらに嬉しい一言でした。
最後に「六甲山に強い関心を持っています井戸知事にはよく伝えておきます」と話され、
要望活動に一定の成果を出すことができました。
この度兵庫県に重点2項目を要望してきましたが、これ程部局によって〝体質”の違いを感じたことはありませんでした。
県から連絡をいただいた
10月15日県民緑税担当の方々との協議内容は、
「課税理由として第1期も第2期も災害があったので、その対策として継続しているが、一方で森林が大木化する等、森林整備が必要と認識している」とのことでした。
さらに「現在の森づくりメニューで概ね網羅できると理解しているが、使いにくい部分があれば改善していき、他に実施したい個所や緑税以外の補助メニューもあるので相談に応じて対応していきたい」等と、県が真剣に取り組んでくださったことを、神戸市民の皆さんには是非報告しておきたかったのです。
それに比べ兵庫県教育委員会特別支援課の対応は
より一層冷たさを感じてきました。
兵庫県教育委員会特別支援課は神戸市を門前払いなどせず、
障がい児童・生徒の為に
県市が協調できる姿勢に変わっていただくことに期待したいと思います。
神戸市会議員 平野章三
2012年
11月
11日
日
こんにちは事務所のM・Nです(*^_^*) 去年の秋から事務所のお手伝いをさせていただくようになり、あっという間に一年が過ぎました。
事務所では平野章三先生や先輩C・Jさんから大いに刺激を受けながら
( ・∀・)[=========☆!! (XAX)/
いつも楽しくお仕事をさせていただいてます。・*:♪・'☆
さて私も学校へ通う子どもがいる<母>なので、PTAの役員や運動クラブの保護者代表等は避けて通れず、これまで何度かお引き受けしたことがありますが、前任の方から引き継ぎを受けた時に「アレもコレも・・」「このようにしなければならない・・」等と細かく指示がありました。
その中でたまに「どうしてこのやり方でないといけないのかしら?」「これは無駄では?」「これよりは優先することがあるのでは?」と疑問が出てくることがありました。
その度に前任の方々に聞くと、「今までこのやり方でやってきたから・・」とすんなり納得できない答えが返ってきました。子どもたちの為にせっかくやることなのに、ニーズに合った内容をやりやすい形に改善していくことは大切なことではないでしょうか。
けれども従来のやり方を変えるにはたとえ小さなことであっても過去のことを調べたり、検証・提案・・等と“例年通り”をこなすより大変なこともありました。
そうです!
平野章三も常に最善を考え、既成にとらわれず神戸市にとって
“必要なこと”また“無駄なこと”を指摘し続けています。
2012年
11月
07日
水
10月9日矢田市長定例会見の発表項目は信じられない内容に情けなく感じました。
項目は順次防災教育10分57秒、おきしお文庫本格始動3分36秒、副知事候補者6分04秒と3件の項目を発表し、その後質疑応答になりました。
ここで信じられないこととは
多分、事務局が事前に作成した項目をその通り読み上げたことであります。
会見の10月9日 その日の朝刊に山中教授のノーベル賞受賞記事で紙面が埋め尽くされており、受賞日は前日の10月8日であります。
少なくとも矢田市長としては項目通りの発表ではなく、何故冒頭に山中教授のお祝いと神戸に明るい見通しができたことを語らなかったのか!
これはセンス以前の問題でこれこそがまさに政治なのです。
何故なら山中伸弥教授と神戸市の高橋政代先生とは、iPS細胞を使い網膜の再生医療を研究されておりこれから世界中が注目することになるからであります。
忘れもしませんが高橋先生は眼科医としての診療だけではなく研究もできることを条件にお招きし、現在はiPS細胞での臨床応用が最短で進む可能性がある程ご活躍いただいております。
そして今まさに神戸市の医療産業として研究・開発から実用化へと第2ステージに入った重要な時期であり、山中教授と高橋先生が連携され神戸市で研究を進めていることをタイミングを逃さず世界に発信するぐらいのつもりで記者会見やインターネット等の活用をしていただきたかった。
結果的に<その他の項目>で記者から山中教授がノーベル賞受賞された件の質問があり、マスコミ関係者のおかげで会見時間中に答えることができたことが矢田市長としては記者によって救われたと思います。
記者は「イノベーション特区を進められていて再生医療は大きな取り組みだと思うがそれに対する期待と規制緩和に対する国への要望は」と質問されました。
ここで市長が高橋先生の取り組みを説明されたが、確か最近、高橋先生より臨床研究について市長に直接要望があったと聞いておりますので、その意味でも
<その他の質疑応答>によってしか話題にできなかったことは非常に残念な話であります。
だからこそ地元神戸新聞社の記事で山中教授と高橋先生の写真とともに
二人三脚「神戸の理研 受賞に貢献」
と大きな紙面を使っての報道は神戸を救ってくれたと思いました。
神戸市はこれほど有難い記事に感謝しなければなりませんし、私も地元神戸新聞社に心よりお礼申し上げたいと思います。
このような機会に報道機関への会見は定例にこだわることなく、
発信力,内容,タイミング等もっと神戸市が政治的な力を発揮
できるように意識改革をしなければならないでしょう。
神戸市会議員 平野章三
2012年
11月
02日
金
決算特別委員会行財政局財務課の質問で神戸市の政策に最も影響する予算配分の見直しを迫った。
震災以後5千億から6千億へと借金を返し、大幅に職員も削減しながら厳しい財政運営を乗り切ってきた努力には大変評価しております。
しかし長年緊縮財政が続き、積極的な政策投資による事業展開もできず優秀な職員の力が発揮されていない責任は行財政局にあると思っております。
例えば義務的経費を除き政策的経費を各局一律15%の予算カットすることで、数十億円の投資的予算を生みだしています。ところが財政調整基金に積み立てることもなく、各局の継続的な予算要望にあまりチェックもせず、ほぼ再配分しており形式化していることに気がつかなくなってしまっているのだろう。
いよいよこれからは成長戦略としての積極的な提案には投資的予算を認めることを打ち出す時期にきています。
例えば神戸市の先端医療分野も研究・開発から事業化に切り替えるために民間とも連携し、官民一体の組織を早期に立ち上げねばなりません。
その為にはまず医療品・医療機器・再生医療等を承認する総合機関の分室を神戸市に設置することを求めていますが、厚生省からは出張相談所等の前向きな理解をいただきながら、今のところ認めていただくところまではなっておりません。
もし分室が神戸で認められれば、申請手続きのためさらに多くの企業が神戸市に集積することになります。
そこでこの際神戸市がそれぞれの専門分野の人材を集め事前審査プロジェクトチームを立ち上げ、各企業からの相談や申請業務を受けられるようにすべきであります。
申請の手数料や相談料,協力支援費用等、収益事業の成果は当然上げなければなりません。
さらに事業化にプロジェクトとして経産省やあらゆる関連企業とも連携し、医療の国際化の支援等,資産調整できる投資マネーの呼び込み,国内外へのマーケティングから海外への販路拡大等、官民一体で特別プロジェクト組織を早急に検討するよう質問致しました。
経済産業省資料より
その結果、財務課は各局への予算配分を直接せず、プロジェクトそのものに予算をつけ、自由に事業展開できるようにすることを初めて認めたのであります。
これは画期的なことであり、これにより従来の予算配分が縦割り目線から今後大きく見方が変わり、職員や民間人,医療関係者等プロジェクトに沿った自由な組織で運営できることになります。
財務課はプロジェクトの提案がよければ医療にこだわることもない!と委員会後に説明を受けました。
神戸市の職員さん!
神戸市の将来の発展を考えるプロジェクトでさらに民間と連携が必要な時こそ、この手法で挑戦して下さい。
やる気があれば提案と責任をもって!!
いずれにしても先端医療は第2ステージに入ったことに間違いはなく、私は国内外への事業展開できるプロジェクト組織を近々立ち上げられるように
~動いてまいります~
神戸市会議員 平野章三