令和6年度予算では、東南アジアにおける新たな拠点設置の関連予算が経済観光局に計上されています
市内事業者の海外での販路拡大や開拓そしてネットワーク構築を支援するという非常に重要な構想の中で、拠点の開設に際しては海外から特定技能などの人材を神戸に呼び込む機能を付与すべきと思います
企画調整局の局別審査では、介護分野における人材供給の受皿について質疑し、大学都市神戸・産官学プラットフォームにおいて優秀な外国人介護人材の就労定着を目的とした神戸外国人高度専門人材育成プロジェクトを実施し福祉局とも連携しながら研究する旨の答弁がありました
ただ介護分野の留学生にとどまらず、優秀な人材を海外の現地からどのように呼び込むかについては各局ばらばらで事業を進めているが、所管局を明確にした上で、各局連携して取り組むべきと思うのであります
国では、外国人在留資格の一つである特定技能の制度を活用して外国人の受入れを積極的に進めようとしており、別の企業への転籍も可能となる新たな育成就労制度も進めることになりました
特定技能の1号認定では、最大5年在留することができ、2号では、制限なく日本でも家族と共に滞在できます
例えば、介護産業においては、本市ではノーリフトケアの先進的な取組が進んでおり、地元の大企業が介護現場でも活用可能なロボットを開発するなど、優位性もあります
一方で、中小企業の人手不足は深刻であることから、他の分野、特定技能以外も含め、人口減少対策、産業活性化の観点から、幅広く有能な外国人材を神戸に呼び込むような工夫も、拠点措置と併せて検討すべきと考えますが如何でしょうか?
【 副市長 の答弁 】
今、お話がございましたように、深刻化する市内事業所の人手不足の解消に向けた労働力の確保の観点から、特定技能などの外国人材を呼び込むことは重要な視点だと考えています
本市では、これまで外国人材の取組として、委員が御指摘をいただきました
点など様々な事業を実施させてきたところです
そしてまた、今回、東南アジアで新拠点を設置するということになっていますが、この新拠点に付与する機能につきましては、今後詳細な調査・分析の上で検討していくことになりますが、まずは現地情勢の把握や人的ネットワークの構築を進めながら、スタートアップ分野を中心として、東南アジアとのビジネス交流を深めていきたいと考えてます
また、神戸には医療、バイオ、新エネルギー分野などの成長産業、大学研究開発機関などがコンパクトに集中している点や、陸・海・空そろった交通アクセス、国際性が豊かで自然と市街地が近接する住環境、教育環境に優位性があると考えており、これらの強みを生かして優秀な高度外国人材の獲得にも努めていきたいと考えてます
いずれにしても、御指摘のように人口減少や市内企業の人手不足対策、産業活性化の観点などの幅広い視点から、各部局間で必要な連携を図りながら優秀な外国人材確保に向けた取組を進めてまいりたいと考えてます
【 平野 章三 の質問 】
神戸市立工業高等専門学校と人材の質問をしてきましたが、神戸市は産業化という形の展開が実は非常に弱いというふうに私は思ってます
特に、例えば
【 神戸医療産業都市構想 】と言ってますが、
今の段階では【 神戸医療研究都市構想 】という感じで、特定の企業とかが特化して、確かに事業展開している実績もありますが、研究から産業につなげるとした場合、医療産業でも特に医療にこだわることなく別の事業にも産業につながっているケースが出てきているのです
つまり、あまり医療にこだわることもないと思いますし、この人材の話もやっぱり産業化に向けて、それから高専も産業化に向けての動きをすべきと思うんですが、いかがでしょうか?
【 市長 の答弁 】
神戸の医療産業都市は産業化が弱い
全く今、御指摘いただいたのと同じ御指摘を、ごく最近、市外のその分野の権威の方からお聞きをしたところです
ここはやっぱり心して取り組まなければいけないと思いますので、高専における人材育成とも関連づけながら、そのような視点を持ち今後この産業化についてどのようなことができるのか、しっかり検討させていただければと存じます
【 平野 章三 の意見 】
私は6年度予算の東南アジアの拠点、これはひょっとしたら化けるかも分からないぐらい、やり方によっては非常に産業化につながるケースが出てくると思うので、今おっしゃったよう形で本当にそういう産業のほうに特化していただきたいと思いますので、よろしくお願いします!
神戸市会議員 平野章三