色々なプロジェクトの中で、政策的・投資的プロジェクトは企画調整局が司令塔となって各局と調整しながら進めており、それと併せて財政局の存在が大きく影響してきます
市長も以前、企画と財政を一体と考えてもいいぐらい財政の立場は大きいと答弁されました
☆ つまり今日まで、神戸の開発分野を手掛け貴重な財源を生み出してきた関係局が
さらに神戸の未来を見据えた統一的なプロジェクトに新都市整備事業会計の資金で思い切った事業展開が出来るか
行財政局の理解と協力にかかっていることを踏まえ
【 新都市整備事業会計 】について伺います ☆
「 新都市整備事業会計は開発による住宅・産業用地の供給を計画的に実施した結果
潤沢な資金を保有することになった 」
【 平野 章三の質問 】
財政局は神戸市全体の 財政運営を当然考えねばならないと思うが、この度新都市整備事業会計( 都市局所管 )を廃止し、行財政局が6年度末に引き継ぎ一般会計として活用しようとしています
このことについて行財政局長は都市局から相談を受けたのか、 局長の方からアプローチしたのか、どんな内容で打ち合わせしたのか、お伺いします
【 行財政局長 の答弁 】
新都市整備事業会計は、企業誘致に積極的に 取り組んだ結果、内陸部の産業用地は処分が順調に進んでいる状況で、企業債償還にも一定のめどが立ったということで、公営企業会計として保持してお く意味がなくなったということで一般会計で受けるというようなことになります
【 平野 章三 の質問 】
それは都市局から相談を受けたんですか。
【 行財政局長 の答弁 】
都市局も入って一緒に相談をさせていただきました 【 ? 】
【 平野 章三 の質問 】
これから“ まちづくり ”に積極的な事業展開として投資していけば、財政は非常に厳しくなっていきますので、確かに新都市整備事業会計は非常に重要な会計になってきます
そこで行財政局長としては、新都市整備事業会計から多額の資金を一般会計に入れてもらえると非常に助かるのでしょう
ただ、新都市整備事業会計は、過去からの開発による貴重な財源を努力して生み出してきており、今後も西神山手沿線のリニュウアルやゴルフ場跡地の産業用地の整備、神戸空港の国際化に関連する整備など、それを支えていくためには、この新都市整備事業会計の財源はすごく重要になります
これを一般会計に入れてしまうと、財源に色もなくなりどんな事業にも支出できることになり、積極的に進めているプロジェクトなどの財源確保に影響することにもなってきます
もし、都心・三宮再整備など、一般会計での財源確保が必要なら新都市整備事業会計から繰り出しをしていけばよいのであって、このまま新都市整備事業会計を廃止せずにいくべきでしょう
それでも局長は一般会計に入れるのが賛成 なんですか?
【 行財政局長 答弁 】
賛成かというよりも会計上適切であると考えております
ただ、ご指摘ありました神戸空港の国際化や国際都市としての新たなステージを迎えるといったこと、そして都心・三宮再整備であるとかウオーターフロントの再開発も含めながら、陸・ 海・空の要衝である効果
を最大限に享受するための取組というのは重要なことであります
そこで、令和7年度の予算編成におきましては、新都市会計が6年度末で閉鎖することになります ので、本市を取り巻く状況を十分に勘案しながら全市的な観点で効果的な資金の活用を検討していきたいと考えております
【 平野 章三 の質問 】
今後、新都市整備事業会計は将来の空港島の活用とか国際化に向けての事業展開などのためにも、空港島用地も含めて港湾局に移すべきと思います
そこから、やはり神戸の将来のまちへの発展として、例えばプロジェクトの一つである三宮再整備など、限定的な予算は新都市整備事業会計から繰り出せばよいわけで、一般会計のように色のないような形に してしまうこと
には反対ですが、局長はやはり賛成してるんですか?
【 行財政局長 の答弁 】
一応全市の方針という形で、今のところ6年度末をもって新都市整備事業会計 を閉じるということで、全市の方針として決めたところでございまして、私もその方針に参加し ているところでございます。
★ 行財政局長は新都市整備事業会計の廃止について
「 最初は都市局も入って一緒に相談をさせていただきました 」との答弁が
「 一応全市の方針という形で決めたところです 」と変化してきてます!?
【 平野 章三の答弁 】
全市の方針とはどういうことですか
財政局長として全市の政策に向けて、新都市整備事業会計をどう使うか、局長としては、色がつかないほうがいいのでしょうが
今後、空港島をそのまま港湾局に渡し、新都市整備事業会計の財源の運用も任せた方が事業展開していくのに将来、効果的に動きやすいのではないでしょうか
例えば、神戸空港の国際化に向けての乗客誘致で、深くは言いませんけど非常に微妙な問題があったが、その対応などに、やはり財源に余裕がないと出来ないこともあると思いますので、そのようなことについてお伺いしたいと思います
【 行財政局長 の答弁 】
すみません。繰り返しの答弁になりますが、会計上の適正さとして申し上げますと、 新都市整備事業会計というのは、もう一定開発が終わり起債償還が終わった ということで、特定収入を特定事業に充てる必要がなくなるということで、会計を閉鎖するべきだと思っております
今、資金の使途についてのご質問かと思っておりまして、未処分地のほか道路、公園について は一般会計が受けますし、空港島については港湾局が受ける、こういった整理を1年かけてすることになります
加えて、その資金については、先ほど来申しておりますように、 本市を取り巻く様々な状況を勘案しながら、全市的な観点で効果的な資金の活用を一般会計のほう で考えさせていただくということになろうかと思います
御理解ください
【 平野 章三の意見 】
やはり、効果的な資金の活用と言いながら、実態は貴重な財源を行財政局としてコントロールしたいということになるが、その場合、神戸の将来像を見据えたプロジェクトのスピーディさなどに影響することを非常に懸念するところでありますので、それは事業部局に任せた方がよいと思いますが!
神戸市会議員 平野章三