神戸市交通局は市民の足の確保という役割を担う責務があり、単純に黒字・赤字路線ということでの経営判断が出来ないのであります
さらに、少子高齢化、人口減少、新型コロナ感染症等々、公共交通としての取り巻く環境が厳しく
《 毎年ほぼ同じ手法で繰り返される 》
経営改善の努力だけでは《 活路は見出せない 》と思います
◇ そこで昨年度(R3.9.16)に
【 平野 章三 は委員会で質問 】しました
『 神戸市民病院機構と同じように交通局も資金調達して《 独立行政法人化 》に切り替えるべきと思うが如何ですか?』
『 その際、地下鉄西神車庫の余剰地活用や市バス車庫の上部利用などで収益性を高めて資産活用をすべきではないか 』 と提案しました
【 交通局長 】の答弁(R3.9.16)
「 独立行政法人化については当然、収益力が上がることが期待 出来ますが、コスト面や神戸市からの関与が低下する という課題が大きいと考えています 」
「 法人化にいくのか、どうか〜にかかわらずご指摘のように交通局のバス、地下鉄の資産を有効に活用していくことは非常に大切だと思っております 」
このような答弁結果を受けて ~
R4年3月4日【 交通局予算委員会 】
[ 平野章三 質問 ]
◇ 今、交通局の経営改善を一生懸命されているが、思い切った手を打つということで独立行政法人化の可能性があるか伺いたい
昨年度は資金問題として【 不良債務と累積欠損金の解消 】が独立行政法人化において非常に重要な点だということでしたが〜
◇ そのモデルとして神戸市の4 市民病院を 地方独立行政法人化した神戸市民病院機構を参考にして ~
□ 交通局の不良債務約90億円ほどは地下鉄など資産の有効活用での資金調達の手法もあり
□ 累積欠損金の解消については資本剰余金を当て込むなど病院機構を参考にできるのではないか?
【 交通局副局長の答弁 】
「 確かに病院群の市民病院では累積欠損金は議決を頂き資本剰余金で解消したと思いますので、手法としてはあるのかなと思いますがやはり問題は不良債務が今後100億円ぐらいになるのでこれが課題かなというふうに思ってございます 」
「 平野 章三 質問 」
そういう意味からすると切り込める内容として準備ぐらいはしてもいいのでは
【 交通局長 答弁 】
◇ 病院機構について事例を出していただきましたが、交通事業に当てはまるのかどうか、要するに鉄道運賃やバスの運賃は付加価値をつけても2倍〜3倍ともらえない、非常に難しい業種であるということが1つ
◇ それから民間では今は本業より附帯事業のほうが大きいのですが、我々はそういう附帯事業が大きく持てるようなビジネスモデルを持っておりませんので、いわゆる資金の不足というのはなかなか解消できないので、難しいかなと考えております。
【 平野章三 の意見 】
◇ 今のままの交通局では大胆な経営改善策が見えてこないので私は独法化により大胆に切り込めるところがあると思ってます
☆ ちょっと委員会で言いにくい面もありますが、イメージ的には神戸市という縛りのある交通局を公共的な面は維持しながら、民間の交通事業者のように思い切った経営改善に取り組めると思いますので、意見として提案しておきます!
神戸市会議員 平野章三