8月4日 神戸電鉄利用の特別企画として
車両内でビール飲み放題・おつまみ付きのイベント列車の
旅を味わってきました
垂水の “ 黒糖焼酎Bar〜VOCALIST ( ボーカリスト)さん ” が
企画し、キリンビールさんの協力
そして同じく垂水で活動されている
“ ブラボーしろうさんのバンドグループのゲスト出演 ”
などの皆さんで盛り上げて頂きました
神戸電鉄粟生線の鈴蘭台駅から粟生駅間を片道50分ほどの区間を
3 両編成列車で約3時間かけて往復走行し~
通常運行列車の隙間を、トイレ休憩で時間調整しながら
急勾配をゆっくり走行し、車窓からの景色を眺めながら
ビールや音楽で和気あいあいと過ごすイベントでした
然しながら
通常運行列車の隙間を利用してイベント列車が走行出来るという事は
裏を返せば、如何に列車本数が少なく
しかも
すれ違う通常運行列車のまばらな乗客の状況を見てしまうと
=== 神鉄粟生線の経営状況の厳しさを ===
肌で感じてしまう事になりました ⁈
実は、このイベントの案内を頂いた時 ・・・
楽しく憩いのひと時を過ごしたい気持ちだけでなく
存続の危機と言われている粟生線に
沿線 3 市( 神戸市・三木市・小野市)が活性化に
取り組んでいる現状という意識があったので
乗車してみることにしたのです
約 1 0 0 人の参加者に各車両のドリンクコーナーや
誘導などのボランティアの運営協力によりトラブルや事故もなく
皆さん大満足のご様子で楽しまれてました!!
その雰囲気をながめながら
このようなイベント列車が連日走行すれば
活性化とともに神鉄として経営改善の引き金に
なるのではと思ったのですが〜
しかし、車内イベントは可能であっても走行中
河川通過時に停車させ、魅力的な景観や
途中の停車駅での観光施設・寺社仏閣・飲食店などが
ほしいものですね〜
観光列車として幅広い層の観光客を取り込めそう 〜
ですが、現段階では周辺にはインパクトある魅力はなかなか見当たらず ???
集客には厳しいように受け止めましたし
このイベント収益では経営改善の一助としても
程遠いと感じました
それは
粟生線の「実利用者数」は1992年度の1,846 万人/年をピークに
2016年度 832万人まで激減 ↓
〜〜〜 ピーク時から1,000万人以上減少 〜〜〜
2001年度から毎年年間10億円以上の赤字を計上
2012年度から県・市の補助で存続も16年度で終了
2017年度 「 神戸電鉄粟生線活性化協議会 」を設置するが
利用促進効果なく・・・
神戸電鉄から沿線3市に土地、鉄道施設を買い取ってもらい
上下分離方式案にしたい要望!
このように歴史的な厳しい現実の流れをみると
乗客輸送以外にイベント企画による
=== 収入アップが模索出来ないかと ===
私自身も思ったのですが~
収支改善どころか運営の補填にも届かないと感じたことが
残念な思いでありました
ただ、このイベントには神鉄職員さんが乗り込んでおられ
写真など撮りながら必死に状況をチェックしておられました
その結果、粟生線の経営改善策とは別問題として
この度、9月8日 神鉄企画として 〜〜〜
谷上 〜 三田間でのビール飲み放題特別列車を初運行し
小旅行としては高い人気だったようです
やはりそこに、民間の企業努力を感じたのであります
そしてこの度
◇ 神戸電鉄鈴蘭台駅前再開発が9月25日完成し
1~3 階は商業・業務施設 ・イベント広場・駅との連結
4階以上は北区役所が移転します
鈴蘭台駅前再開ビルオープンによる
新たな活性化が期待されますが
それでも 神鉄粟生線・・・いや〜やはり非常に厳しい〜
特定の地域に、市民の税を何処まで投入するのか
まさに費用対効果の政治的判断の難しさを
ひしひしと感じさせられた1日でした ️
神戸市会議員 平野章三