「 先端医療振興財団 」が20 周年の節目に名称変更し、その発足会が5月30日に行われました
今後どのような展開がされるのか 〜 3 名の研究者の記念講演とともに
機構の取り組みの紹介などを拝聴してきました
その中で
神戸医療産業都市の取り組みとして
340を超える企業・団体・研究機関が集積し
日本を代表する医療クラスターとして進展してきたが
「 頭落ちで成長出来るクラスターに達していない」
との発言がありそれには驚きました !!!
確かに、会には
400人ほどが参加されていましたので 取り組みへの関心の高さは感じとることはできましたが
神戸市としての 《 橋渡し的役割 》が果たされているのか
甚だ疑問が残りました
ただその役割こそ
「 神戸医療産業都市推進機構 」が果たす事になるのでしょうが
今後もそれぞれ企業などが 独自能力で展開されるのでは ⁈
と危惧するのであります
以前から神戸市は
企業誘致や補助金、施設建設などで走り回ってはいるものの
◇ 医療関連の研究者の方々と事業者とを繋ぐことや
◇ 事業開発などをサポートしていくような
組織が見えてこないと感じていました
各企業に情報提供し事業化に至るまでのサービスの対価として
神戸市もしくは機構が 〜 必要な費用 〜 を頂きながら
「 サポート組織 」を運営すべき!!と
本会議や委員会で機会あるごとに度々申し上げてきました!
つまり
医療クラスターが進展しても
〜〜〜 積極的なサポート的サービスが十分機能しないと 〜〜〜
各企業の独自努力が中心となり
事業化のチャンスは少なくなってしまうでしょう
=== 当日の講演内容 ===
◆ 事業化に向け分野間の連携
◆ ビジネスマンと研究者との相談窓口の強化
◆ 研究機関と企業の相乗効果を発揮
◆ 知財戦略の重要性
◆ 日本の企業は一定の研究成果が見えてこないとアプローチなし
と言うように
講演内容の端々に
「 研究者の方々と各企業の皆さん 」 との
「 橋渡し機能の充実と必要性 」 を
強く求められているように聞こえました
つまり
神戸市は補助金投入による医療クラスターの形成をしてきましたが
裏を返せば
橋渡し的な機能が果たせてこなかった事の問題点を
講演で指摘されていたのではないでしょうか ⁈
まさに!
=== 6月に設立を発表された ===
京都大学が100%出資する子会社
「京大オリジナル株式会社 」は
◇ 研究者と企業との技術開発や共同研究などの
橋渡し役としてのコンサル事業を行い
◇ 産官と連携し研究成果など創出された
知財や技術を新たな事業創出につなげ
=== 初年度の売り上げは2〜3億円を目標としている ===
このような コンサル事業の形態 こそ
平野が以前から言い続けてきたシステムであります !
《《《 医療クラスター形成に20年 〜 多額の投資を続けてきた神戸市 》》》
この度、神戸医療産業都市推進機構に名称変更しましたが・・・
「 医療を専門的且つ複雑な分野
と言うような意識をせず、
もっとシンプルな見方で
神戸市企画局、神戸医療産業推進機構は
ぜひ参考にして頂きたいと思います 」
〜 新たに展開出来るような役割を 〜
具体的に打ち出せるのかが重要な課題であります !!!
神戸市会議員 平野章三