以前から
認知症対策の難しさは医療関係者の方々よりお聞きしており
進行スピードを遅らせる努力は出来ても
治療による改善が出来ないことで
医療機関としてその後の患者の行き先に難しさがあると言われてました
その意味では
神戸市が支援チームを設置した事で
認知症患者とその家族の大きな支えになれば
少しでも前進になると思います
ところで
神戸市が認知症高齢者事故を巡る
《《《 給付型救済措置制度 》》》の大枠を定めた規程案に
認知症と診断された高齢者が
交通事故や過失による暴力行為などで
第三者にけがを負わせた場合を想定しており
鉄道事故の遅延などで多額の賠償を求められるケースは
検討課題のようです ・・・
ただ
神戸市は 【 認知症高齢者だけに特化した 】制度創設に
公平な視点から問題はないのだろうか ~
◇ 財源は公費を支出
◇ 認知症の人が起こした事故で
民間の損保会社も家族が高額賠償を請求される ケースに
保険の見直しによる補償対象拡大でカバーされつつあります
◇ 知的障がい・自閉症などの方々の場合には
リスクのために開発された掛金による補償制度が既にあり
◇ 神奈川県大和市では
認知症高齢者を被保険者とし
賠償責任保険に市が保険契約者として加入を
◇ 自転車利用者など兵庫県の場合
保険加入義務化により高額な損害賠償に対応
など、現状と他の事例を比較してみると
神戸市が
認知症高齢者の人だけの “ 損害賠償を公費支出 ” として
=== 給付型救済措置制度を創設 === する事に
~~~ 他との公平性や公費支出と自己負担などについて ~~~
問題はないのか十分検証する必要があるのではないでしょうか ・・・
更に
認知症高齢者の社会的な問題に対する救済措置は
神戸市だけでなく
《《《 国が公的な制度 》》》として取り組むべき事かもしれません
そのような観点から ~ 神戸市は
他の賠償の上限3,000万円を参考に
【 公費を財源としての制度をまとめる 】ようで ・・・
~ 趣旨は良く理解出来ますが ~
神戸市として
=== 市民が納得される十分な説明出来る制度 ===
として頂きたいものです
神戸市会議員 平野章三