文部科学省よりの小学校6年生・中学校3年生を対象とした教科( 国語A、B 、算数 ・数学A、算数、数学B )に関する全国学力・学習状況調査が行われています。
26年度は神戸市もさらに小学校5年生・中学校2年生の児童・生徒全員を対象とした学力定着度調査を実施するため、その業務の事業者を公募します。
調査結果を指導方法や指導内容の改善に役立てるとともに、児童・生徒一人ひとりの学力向上を図っていく考えであります。
しかし、50百万円の調査をするならば、その結果が学力向上等 116百万円の事業として十分活用出来なければならないと思いますが、その事業内容から判断すると極めてその効果に疑問を感じました。
それは、調査結果を受けて小学校166校・中学校82校 (平成25年度 )に小学校5年・6年生、中学校2年・3年生を対象として、教員免許を有する支援員を配置するとのことです。
ところが・・・
248校中、配置は80校だけとのことであり、配置された学校でも小学校5年・6年、中学校2年・3年のクラスを合計すると、どれほどのクラス数になることでしょう?
1 校に対し1 名であり、クラス数が多くてもたった一人でサポートしなければなりません。
しかも週 5 日間で29時間受け持つ方と、14.5時間までの方のいずれかで配置するようです。そして配置された方は教員と連携して、教室での指導を行なうことになるようです。
実際、そのような環境の下での指導だけでは、生徒全体まで効果が発揮できるとは思えないのであります。
このような方法で授業の対応をしたとしても、児童・生徒全体の学力向上などほど遠い話であり、単なるモデル事業で終わってしまいそうです。
この際、提案として一例を示しますと ~
授業内容をわかりやすく教えることのできる先生を教育委員会の中で選んでいただき、それぞれの先生方の授業を各学年、各教科ごとにビデオ撮影し各学校に配信をします。
〔 民間に外部委託することが良いと思いますが、急激な変化には受け入れ体制等、問題もありますので、まずは教育委員会で協議の上、一度検討して頂きたい〕
そして、 授業に追いつきたい人
授業の復習をしたい人
授業のさらに先を学びたい人
など
各学校のパソコンに配信しておけば、授業中にビデオを活用することもできますし、授業終了後、希望の児童・生徒は本人がその中で必要と思われる授業内容のビデオを閲覧することも可能になります。
(但し、一定のパソコン台数を設置する必要があります。)
例えば同じ学年の同じ単元でも3ランクの内容を作成しておけば、クラス分けしなくても生徒の学習状況にあわせ学習することもできるのです。
それこそ、そこに教員免許を有する支援員の指導があれば、さらに成果が上がってくると思いますが・・・ 〔 予算的な問題もありますので 〕
さらにDVDを活用すれば、自宅でも予習・復習ができるようになるかもしれません。そうすれば全校生徒が同じ条件で生徒自身の能力にあわせた学習の機会がビデオによってより効果が発揮されるようになっていくと思われます。
この度
このまま
調査費とともに人件費ばかりを予算に計上してみても、全体としての効果がほとんど現れてこないような気が致しますので・・・
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全校児童・生徒が同時に同条件で、
学力向上に向けた提案を
今後ともしていきたいと思います ===
神戸市会議員 平野章三