昨年末、神戸市の最重要施策である医療産業推進に大きな影響を与える人事異動を新市長は副市長人事と同時に行いました。
具体的には医療産業都市推進本部長を保健福祉局長に異動させたのですが、神戸を医療産業都市としてここまでの発展に導いた本部長の功績が非常に大きいことは誰もが認めるところであります。
今日までプロジェクト推進のために平野もよく共に行動してきましたので、その内容は十分承知していますが、官邸をはじめとして各省庁、先端医療関連の医師、研究者、海外との医療交流、経済界、特に関西経済連合会、大阪府、市、新関空等医療分野だけではすまない幅広い分野での交渉と人脈を長年積み上げてきた強い実績をもって全体構想を把握した上での戦いであったからであります。
特に本年は神戸の成長戦略を具体的に示し国家戦略特区としての評価を受ける重要な年であります。
そのため平野は神戸の重要プロジェクトに今回十分な戦略を持って人事異動されたのか昨年末の本会議にて市長に確認したのであります。
~~~その答弁が ~~~
“ 総合的に判断して適材適所という考え方 ”
で異動を行ったとのことでありました。
こんな説明なら全国どの行政都市でも答弁出来る単なる抽象論であります。
つまり新市長はこの重要プロジェクトの内容や駆け引き等進め方も理解されていないまま副市長人事の関連として単純な発想で異動したようです。
この新市長の人事案発表直後に
「内閣府の関係者から神戸は大丈夫か?」
と不安の声が上がってきたのです。
各関係者の方々も同じ“おもい”をされたことでしょう。
新市長の表面的にしか捉えていない単純な事業判断での進め方が一見、堅実で安全のように見えますが、このことが今後の神戸市発展に動きが見えにくい中でも少しづつ影響を及ぼすことになりそうですが、優秀な職員の皆さんが局間を乗り越え協力し合って前向きに戦って頂きたいと願うばかりであります。
神戸市会議員 平野章三