神戸市の玄関口ともいえる「三宮」は大阪と比べると昼間人口も含め都市として圧倒的に力の差を感じさせられます。
そこにやっとJR西日本と阪急が『三宮駅再開発構想』を打ち出してくれました。
JR三宮駅はビルと駅南広場約12、300㎡の土地を利用し商業施設やホテル等の複合商業ビルとして検討していくようであります。
三宮駅は乗降人員23万5、600人(11年度)とJR西日本の中では5番目と多いので、魅力ある再開発が完成すれば周辺都市から大阪への流れを神戸市で少しでも受け止めることが出来ると思います。
さらに・・・
三宮駅東側の神戸阪急ビル東館の高層複合ビル建て替え方針もホテルやオフィスそして商業施設等検討しているようで、これから京都駅、大阪駅に続き神戸らしさとしての強いインパクトを打ち出せるのではと大いに期待出来そうであります。
特に重要なことはJR西日本も阪急もお互いに回遊性を高める考えを示していることであり、さらに地権者が複雑ではないことから方針が決定すれば着工・完成までスピードある事業展開になると思います。
この回遊性こそ神戸市がJR西日本そして阪急との官民連携の中で三宮駅周辺のデザインを協力しあって作り上げる責任があるのではないでしょうか。
そこで神戸市としての窓口は都市計画総局でありますが、JR西日本等再開発の方向性について規制緩和の要望があれば協議に応じるとのことでありますが、私の印象では~~~
何かが違う! 迫力を感じない!!
確かに都市再生緊急整備地域として容積率UP等規制緩和を三宮駅南地域から周辺臨海地域へと面積では47haから97haへと50ha拡大することを早々に打ち出したことは評価できますが・・・
それはある意味逆ではないでしょうか・・・
神戸市の玄関口と言われる三宮駅周辺の活性化を戦略面からの“まちづくり〟を設計した上でそれに見合った規制緩和策を示していくべきであります。
なぜならJRや阪急もまだ具体的な絵はこれからであり、三宮駅周辺の緩和策は戦略なき施策に見えあまりにも単純すぎるように思えました。
都市計画総局としては許認可権限での対応を示そうとされる気持ちはわかりますが、ここはまずアイディア・戦略が必要であり、企画調整局・産業振興局等 他局との将来像を協議し基本方針を持った上で、JR・阪急とともに規制緩和等の協議に協力していくべきだと思います。
その為には積極的な行動と官民連携が活かせるような力を発揮することで他都市との戦える体制が取れるのではないでしょうか。
但し、〝かっこよく”を言っている私には『神戸の顔 三宮駅周辺構想』の具体策は今のところありませんので、職員の皆さんに期待しているのが現実です。
ところが神戸市産業振興局は都心地域の低・未利用地の高度利用を促進するための賃料補助制度「都心地域・オフィス等を立地促進事業」を創設したのですが、単純なバラマキ予算の政策としてしか見えてこず、やはりここにも企業誘導への戦略が欠けているのではないでしょうか。
何故このような趣旨だけで補助金としての多額の税を簡単に使うのでしょうか。
三宮の指定した地域に企業が高度利用しようが利益を求めた事業であり、この内容が補助金に値するのか大いに疑問であります。
しかも、しかも、
~国の支援なしの市単独予算で~
市民の税金そのままを?
もっと規制緩和等政策面からの支援を検討すべきであり、
=お金をあげるからどうぞ!とは=
これでいいのでしょうか?
できればいつまでも従来の仕組みにとらわれず、もっと民間のアイディアと優秀な職員さんが ~官民一体で~
『神戸市がどうあるべきか!』
大きな視点から見た気持ちで職員さんが政策判断を・・・
その為には、風通しの良い組織体制にしていけば
きっと神戸は
〝すばらしい都市神戸として〟
発展しつづけるでしょう
神戸市会議員 平野章三