3年程前に水面下で神戸誘致を働きかけてきたPMDA(医薬品・医療機器総合機構)は、当時としてはほとんど話題にもならなかった案件でありました。
しかし医薬品・医療機器の承認までの期間が非常に長くしかも東京に1か所しか審査・相談ができないこと等により医療分野では先進国の中で大きく後れをとってきました。
この出先機関をもし神戸に誘致できれば、
医療関連業界は神戸を拠点に成長産業として一気に発展することは予想できました。
そこで神戸市が施設整備や人材の協力を申し出ることを条件で出先機関としての誘致に動いたのですが当時は非常に厳しい回答しかありませんでした。
その後、山中先生のiPS細胞によるノーベル賞受賞、高橋先生の網膜再生、そして医療分野を国の成長戦略として推進すること等により神戸市が主張するPMDAの神戸への出先機関として評価されだしたのであります。
そこで、この案件を確実に推進するため財務にプロジェクト予算として認めさせ神戸での相談業務を事前にスタートさせることができるようになりました。
しかし、(詳しくは申しませんが)大阪側がこれに目をつけ維新が自民党と憲法問題協力を条件に慌ててPMDAの大阪設置を要望をしたとの話もあったとか~?政治的に決定寸前までいきました。
しかも設置にあたり医療関連が無い“ウメキタ”という信じられない場所で受け入れするとのことに驚きと政治力の差を感じ、愕然と致しました。
ただ神戸は医療産業都市として長年推進し、関連企業も250社近く、経済効果5000億円との状況も評価され、神戸市にとっても最も重要な案件でありました。
そこですぐさま巻き返しに動くことにより神戸市として重要な医薬品・医療機器・iPS等の審査・相談業務をポートアイランドに誘致することに成功したのであります。
===問題はここからであります===
日本として神戸は成長戦略重点拠点になりiPS等は世界からも注目される最重要プロジェクトとした上で「薬事戦略相談連携センター」を開設することになる訳ですから、山中先生のご活躍も含めた大規模“祝賀会”を開催し、日本のみならず世界に発信するパーティにすべきであると当局に進言してきました。
~ ところが何と驚くべき対応が!? ~
その内容は事あるごとに行っている通常の記念セミナーであり、1000円会費の交流会で終わってしまったのであります。
もう情けないの一言です
市長はじめ幹部の方が国家プロジェクトをこれ程軽視していることが私は信じられません。
こんな神戸でよいのでしょうか!
市民の皆さん、一度真剣に
神戸市を見つめなおしませんか・・・
神戸市会議員 平野章三