治療法開発への高度医療に市民・医療機関のご協力をお願いしていきたい。
先端医療,先進医療,再生医療,先制医療・・・等とわかりにくい名称がありますが、今神戸市として全力で取り組んでいるのがこの高度医療の分野であります。
市民の皆さんが一般診療を受けられ、治療薬や治療方法等に限界を感じられた時、将来に希望を失うこともあるかも知れません。
しかし保険診療ではありませんが、高度医療を受けることによって諦めていた治療のチャンスがあるならば患者さんにとって大きな救いであることは間違いありません。
そこで高度医療の中では将来保険適用を受けられる可能性があることが重要でありましたが、最近は例えば
先進医療Aの場合・・・有効性があること
先進医療Bの場合・・・有効性が明らかでないこと
と分かれる中で、有効性があることが評価の対象になってきました。
本来、皆保険制度の中で高度医療を受診すれば同時に治療している保険診療が認められなくなり、すべて自由診療になってしまうことがあります。
しかし例えば保険診療を受けながら保険適用外の高度医療(先進医療A等)の治療をしても国が保険診療と自由診療をあわせた治療を認めているものもあります。
このように神戸市は医療として実用化が見込まれる基礎研究の成果を医療機関とともに多くの方々の協力により安全性や透明性等の確認をしながら臨床応用を進めることでやがて保険診療として認められることになっていきます。
例えば最近特に注目されていますのはアルツハイマー病治療法の開発であり、そのため臨床研究に必要なデータを多くの方々に提供をお願いすることになります。
新たな治療方法が開発され患者さんが望まれる保険適用が受けられるように進めるためにはさらに高度医療について情報発信をし、医療機関とともに多くの市民の皆さんにご協力を頂かなければなりません。
私は引き続き医療の発展に尽くしていきたく思いますので高度医療のご理解とご支援を宜しくお願い申し上げます。
神戸市会議員 平野章三