~激しい都市間競争から仁義なき戦いへ~
まさに“政治センス”というより“強い政治力”がなければ成長する都市として市民の期待に応えられなくなってきました。
行政マンは一見堅実な運営ができるようでありますが、事業によっては破綻も生じ、最終的に税金での処理等で責任を回避してしまう場合が多い。
もちろん私も含めその前提として議会承認してきた議員の責任も同じことは言えるでしょう。
行政と議会は車の両輪と言う人もいますが、見方を変えれば馴れ合い政治になることの方が多いのであります。
何が言いたいのか! それは
神戸市民のために必死で戦う精神がないことが大きな要因だと私は思います。
常に神戸市の将来戦略を描き、他都市に負けない魅力ある神戸の実現に向け、そしてさらに国からの支援を引き出す政治的戦いに強い意欲を持つなど、皆が本気になって行動できれば、神戸市民は自然とその意気込みを肌で感じてくれるだろう。
その為には強いリーダーシップのもと自信をもって事業を進めていける体制が必要であります。
今まで国の成長戦略として特区構想が提案され、神戸が動き、そこに大阪からの強い協力要請が・・・。
市長は神戸市単独を最後まで譲らず、私も同意見でしたが、最終的には関西全体が一体となる体制を市長は黙認し、そのまま進められてしまいました。
しかし大阪は途中で抜け駆けする等、自己中心的行動をとり、今では神戸は大阪と全面戦争に近い状況になってきました。
そのようなところへリーダーシップを取ろうとする関西広域連合が“いらぬ口出し”をしてきたわけであります。
すでに神戸は大阪の身勝手行動に対抗し、単独で国への要望活動に動き出しているのに、広域連合は「神戸だけの単独行動はせず全体で調整するからと・・・」
もう放っておいてほしい!!
関西広域連合の代表=兵庫県知事は何もかも主導権を握ってコントロールしたい気持ちがあふれでているが、私は広域連合の都市連携や協力については、防災や救急等に限定し、都市間での争いになるようなプロジェクトまで権限を持つ必要はないと思います。
そのような意味では本当に知事は神戸の支援を考えてくれているのだろうか、疑問を感じます。
ただ国との特区制度は認定されても予算や規制緩和等がなかなかついてこない中、さらにもっと権限のある新たな特区“国家戦略特区”なるものを国が打ち出してきました。
つまり、先程申し上げた通りその認定を求め“大阪”が・・、そして“神戸”として・・、さらに“関西広域連合”も・・、主導権を取りに来るような構図になってきています。
私は「神戸は絶対に譲るな!」
広域連合が調整したいならばまず大阪に手を下させてからの話しと言っており、「神戸はもう単独で戦っていくべき」と強く申し上げております。
実は、神戸市長も同意見のようではありますが、その声がまた聞こえてこないのが不満であり、戦いきれていないように思える。
このことが、
~他都市になめられっぱなしの神戸に~
まあ人柄は良いのですが、何度言っても性格だから変わらないのでしょう~。
それ故、
強い発信力・行動力のある神戸市長が誕生してほしい。
ただ問題は“特区”“特区”と取り合っているのが段々こっけい見えてきました。
本来もっと具体的なスピードある成長戦略を国に示せる提案ができるように私は神戸市が本当の力をつけてほしいと望む限りであります。
神戸市会議員 平野章三