神戸市立中央市民病院・西市民病院はH21年4月に地方独立行政法人化され、26年度から5年間を対象とした第2期中期目標の策定作業を進め、その案についての報告を受けました。
中期目標(案)には
等、が盛り込まれていますが、いずれも当然必要な項目にすぎません。
目指していくべきことは2点
この趣旨が目標に書き込まれていればその後具体的内容を中期計画に盛り込むことが可能になるので、この機に私は保健福祉局にこの2点について強い意見を申し入れました。
そもそもこれまでの西市民病院は“2次病院”としての医療水準で、経営内容も長年改善されず、長田・兵庫区を中心の“地域かかりつけ的病院”のような意識であり、市税を投入してまで行政が運営する必要はないと私は指摘してまいりました。
ところが21年度新しい院長が就任してからは、神戸大学等の協力により医療水準が上がってきており、確実に経営改善もされ2.5次の高度医療病院に近づいてきています。
にもかかわらず・・・!
中期目標は未だに“市街地西部の中核病院としての役割”等と記載されていることは、“すべての神戸市民を対象とした病院”という意識が未だないのであります。
もういい加減職員さんは西市民病院に対する
意識改革をしていただきたい!
次に『高度医療実用化の協力』については、中央・西市民病院とともに(西神戸医療センターを含めた)市民病院群として将来保険適用が認められる可能性のある先進医療等、高度医療の早期実用化に向け臨床研究や治験を推進する体制整備の充実を図っていくように協力することを明確に示しておかなければなりません。
ところが・・・
記載内容は微妙な表現であり、もう一歩踏み込めていないと思います。
「本市がすすめる神戸医療産業都市に関して」と最後の文面には出てきますが、「最適な治療を提供すること」との程度になっています。
中期目標に盛り込むべきことは、臨床研究や治験を推進していく上で多くの方々にそれぞれ必要なデータの提供をお願いしていくことであり、これにより少しでも早期に実用化され、保険診療扱いが可能になるようにしていくことであります。
多くの市民が少しでも高度医療を受けられる体制を作るためにも、さらに市民病院群が中心となり病・病連携として民間病院にも協力を求めながら市民に対して理解のもと安全性および倫理性を確保し、多くの情報提供のご協力を頂くことの記載をしておくべきでしょう。
そこで保健福祉局には市民病院運営だけでなく企画調整局との高度医療,民間病院や多くの市民との連携等、総合的な協力体制をとっていただくよう申し入れました。
さてその結果は・・・
次の中期計画に期待!
神戸市会議員 平野章三