神戸市は200社を超える医療関連企業の集積地である神戸ポートアイランド2期にPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)を厚労省に数年前から設置を要望し続けてきました。
当初は人員体制等により無理との冷たい回答で協議できるどころではなかったのですが、ここ2~3年厚労省の対応に変化がでてきました。神戸市として常設の相談窓口設置を申し入れたところ、昨年度から特に積極的に出張相談として協力下さるとの意思表示を私自身直接確認させていただくことができました。
神戸設置は特区としても何とか目途が立ったと自信を持ったのがつい先日の事のようでした。
しかし今年3月頃でしょうか?突然 “ウメキタ” ~~~つまり大阪再開発ビルに決定しそうとの情報が・・・
唖然とし、言葉もでなかったぐらい大ショックを受けました。
神戸市と違って先端医療の何の関係もない“ウメキタ”にPMDAを設置し、果たして関西イノベーション国際戦略総合特区としてメリットがあるのだろうか!全く考えられない。
それでも決定は覆らないと感じたのは菅官房長官と松井維新幹事長と話し合いがあったのではないかと思うからであります。
わずかの期間で動いたことは、今まで地域協議会で関西全体の方針を進めてきたことがはるか飛び越え、決定されていく政治的駆け引きに打つ手がないことが残念でなりません。
~具体的には何があったのか~
それは憲法問題を取り上げている自民党が維新に協力を求め、PMDA大阪設置を求めている維新が自民党に要望している中で何らかの合意があったのではと想像致しました。
しかしそれこそが政治なのでしょう。
短期間のどんでん返し!
いかに政治力による影響が大きいか・・・
きれい事だけでは動かない世界・・・
だからこそ戦う力が必要なのです!
しかし、いつまでも続かない「橋下神話」・・・。
慰安婦問題で日本維新の会共同代表 橋下徹大阪市長は一転窮地に追い込まれる状況となりました。
それと同時に神戸市に対する厚生労働省の対応にも変化の兆しが見え出しました。それは、PMDAを“実施調査部門”と“薬事戦略相談部門”とに分け、大阪と神戸のいずれにも顔が立つように2業務に分担する方向で調整されだしましたので、実のある中味になる可能性がでてきました。
それにしてもこれほど重要な案件に矢田市長の顔が見えてこないことは、大阪の意見を認めたように受け止められても仕方ないのであります。
今、戦って下さい 矢田市長!
議会も準備はできています。
神戸市会議員 平野章三