ふとしたご縁があり、素人の私が“バトン”の応援をすることになり、関係団体の顧問も引き受けさせていただきました。
私は前々から空手道の会長はしてきましたが、最近はロックバンドをめざす若者を支援する Battle de egg に関心を持ち、さらにバトンまで・・・自分でも新たな境地に驚きです。
いずれにしても競技に関しては素人なのですが、会長として空手道の活動を見ていると来賓や役員の方々を中心に運営しているため、知らず知らずに指導者目線があたり前のような組織になってしまっていると感じました。
そこで私は子供達や各道場を信頼して子供達を預けている父兄の皆さんの目線を大切にした運営に切り替える発想の転換を致しました。
子供達自身からやる気が起き、魅力を感じる環境をいかに作っていくかであり、競技しやすく、また競技を見やすくする会場の工夫、試合に出られるチャンス、少しでも多くの人が表彰を受けられる、記念写真による活躍の記録・・・等、細やかな配慮が“育てる”から“育っていく”ことに変わるような気になりました。
バトンもロックバンドも確かにコンテストや試合に重点を置きますが、それ以前に、必死で戦っている若者たちにいかに多くの舞台を用意できるかが重要な視点ではないかと思います。
例えばロックバンドのグループも路上で演奏したり、ライブハウスのチケットを売りさばきながら出演したり、練習場を確保する為にバイトをしている等、必死の努力を見ていると若者の情熱を応援したい!と、ついのめりこんでしまいました。
バトンも“バトントワリングコンテスト”とともにまつり等のパレードに参加できることは、日頃の練習の成果を発揮できるチャンスであり、まずその機会をいかに多く与えれるかが本当の支援なのだと思います。
そこであるひらめきが・・・。神戸港に豪華客船が入港すると、神戸市の公式行事として歓迎セレモニーがあったのを思い出し、そこへ出演できるように早速神戸市に申し入れしました。
すると実現の可能性がありそうなので、セレモニーの消防音楽隊の演奏にあわせ“バトンの披露”をしたり、出航前の客船の中でレストランやラウンジ等で“ロック演奏”ができないか提案したところ、具体的に調整に入ることになりました。
私はこのように神戸市の公式歓迎セレモニー等に参加できる機会を増やしていけば、多くの子供達や若者が自信と喜びの中で大きく成長してくれることと確信しています。
私自身もスポーツや文化,音楽等に携わることで政治の中での大きな力となり、柱の一つに成長してきました。
神戸市会議員 平野章三