神戸市は関西イノベーション国際戦略総合特区として国の成長戦略である医療分野で予算配分や規制緩和等、国との協議を連日のように進めてきています。
そこで内閣府で認定されれば事業は順調に進みそうなのですが実態はほとんど動かないか、長期の交渉を必要とする等、壁の厚さに苦しんでいるのが現状であります。
何故動かないのか?
特区としてのプロジェクト窓口は内閣府でありますが、例えば規制緩和等内閣府が進めても結局強い権限を持っている各省が最終判断しますので、なかなか特区が生かされてこないからであります。
そこで成長戦略と言われているプロジェクトを許認可権限を持つ各省に対して、強い権限で関与できる組織を神戸市として要望することになり、神戸市と2月に直接首相官邸へ訪問し、プロジェクトとその問題点を説明してきました。 さらに再度具体的内容説明を求められたので、4月中旬に案件を進める上での組織体制の強化について要望したのであります。
その結果、4月17日「国家戦略特区」として早速創設する方針が決定!!
神戸市が大きなチャンスを
引き寄せたのであります。
安倍首相は「国の主体的関与を高め抜本的な強化をしたい」と述べ、首相直轄で予算の重点配分や規制緩和が推進されることになりました。
~驚くべきことであります~
尚、4月19日日本記者クラブで安倍首相の記者会見での成長戦略は==神戸市の要望通り==の表明をされ、そのことはまさに戦略と政治力が生かされた結果であります。
神戸市の要望と同じ内容を安倍首相が表明された主な点は
その他の要望も司令塔が動けば官民一体となって具体的な協議が加速することになり、これで医療分野での研究・開発からやっと事業化へと進むことになるでしょう。
その為にもまだまだ各省の抵抗や都市間競争等に打ち勝たねばならない上、神戸市も主要プロジェクトに庁内各局が本気で協力体制をとり、縦割り行政感覚を職員自ら排除していく気持ちにならなければ、
いつまでも
政令指定都市
~中位程度~
で喜んでいることになるだろう・・・
神戸市会議員 平野章三