4月2日維新大阪府議会議長が大阪都構想特別区の再編に神戸市まで広げる考えを述べたことで、矢田市長は9日定例記者会見にて強気の厳しい批判を・・・。
やっと・・・やっとですよ!
今まで大阪側から言いたい放題のやられっぱなしだったことで神戸市に期待する方々がどれ程情けない気持ちで耐えてきただろう。
都構想では「阪神間も含める」との発言により、兵庫県井戸知事も8日の記者会見で、
「大阪の勢力範囲を拡張し領土拡大を図っているような印象を与える」 と、敵対心むき出しの強烈な発言内容であります。
続いて矢田市長も「自分たちの欲得でできもしないことをできるように言うのはピント外れ、よその自治体までをつっこんでくるのは論外」と一蹴。
日本維新共同代表橋下大阪市長は、4月7日伊丹・宝塚市長選応援では周辺自治体の反発の声が上がったことにより、都構想問題発言を意識してかそのことについて一切触れなかったようです。
その後、8日井戸知事・9日矢田市長がほぼ同時に批判すると、やはりインパクトは強くなると思います。
今まで矢田市長は怒りがあっても“だんまり”を続けてきたので、大阪側は当然のように高飛車な姿勢を続けてきておりますが、井戸市長は事あるごとに戦っています。
神戸市は大阪とともに関西の都市と共同で「関西イノベーション国際戦略総合特区」として期待されていますが、反面都市間での厳しい綱引きの中で大阪側は色々な角度で圧力をかけてきています。
神戸市,経済界,議会などそれぞれの立場で都市間で戦いながら国の予算や規制緩和に懸命に取り組んできていますが
~やはり最後はリーダーの力です~
遅きに感じますが、今後も矢田市長が先頭になって戦ってくれればと願っています。
残念なことは、市長の記者会見(8日)は、この度も日程的に知事発表翌日の定例記者会見になり、タイムリーな発信には欠けています。
重要案件は随時記者会見すべきでありいつまでも役所の形式通りでは・・・
~今後も変わらないだろう~
ところで、伊丹・宝塚市長選挙結果を私なりに分析すると・・・
宝塚は民主推薦の現職、伊丹は自民・公明・民主推薦の現職が共に維新公認を大差で破ったように見えますが、これは政党の戦いではなかったように思えます。
伊丹は大阪空港存廃問題と伊丹を取り込もうとする橋下大阪都構想、宝塚は高支持率の自民党推薦にも関わらず民主に惨敗等の状況。
これには宝塚が過去連続2度の不祥事の後、クリーンさを求めようとする市民の強い支持のあらわれであったと思います。
つまり伊丹市・宝塚市それぞれ自分達の都市を守ろうとする市民のおもいが政党に振りまわされなかった結果であったのではないでしょうか。
時代は変わり、今や国政と違い地方の首長選挙は政党の支援ではなく、市民に身近な存在と戦う強い意志そして発信力が勝利をもたらすことになるだろう。
知事選挙は保守票の強い郡部を抱える安定した戦いが読めますが、今秋の神戸市長選挙は予想ができない都市部での選挙、そこに信頼とともに戦略が大きく影響することは間違いないでしょう。
神戸市会議員 平野章三