先日密集市街地としての東垂水地区で「まちなか防災空地」が整備されました。
古い木造住宅地で密集や狭い道路等に対して神戸市と地元まちづくり推進会が防災や生活環境面の改善に取り組み、災害時の一時避難や消火活動のスペース等の広場が確保されました。
第1号として利用が始まりますが、土地所有者の協力を得ながら地元管理の中避難通路も生まれるのでこれからの整備には期待されるでしょう。
ただこの制度には法的強制力はなく国の補助事業であっても地区ごとに状況の違いがありますので補助対象メニューや制度の組合せをうまく活用できるよう、もう少し国との協議による整理が必要と申し上げております。
その上で法的面や予算も含め具体的に事業化できるようなメニューを地元に示すよう今後都市計画局の努力に期待していきたい。
次に塩屋地区でありますが、国道2号線へのアクセスは非常に困難のため、都市計画道路塩屋多井畑線の大谷交差点の整備から始め、それより以南は生活道路としての配慮をし通過車両はできるだけ旧神明道路に誘導していく方向で地元と調整中であります。
ただ、
「予算確保がどの程度可能か 」
「どこから事業認可を行うか 」
「事業の長期化に対して交通車両の処理や安全性」等
特に優先順位を慎重に判断する必要があるでしょう。
しかし事業の進捗スピードは大変厳しい状況ですが、今後地元との協議をすみやかに進めるよう都市計画局の努力に期待したいと思います。
そして垂水駅前民間再開発ですが、以前事業が進みかけていましたが結局動くことはありませんでした。
都市計画局も詰めの甘さがあったのではと思いながら現状も努力不足を感じます。
昨年ぐらいから民間再開発事業を建て直すべく地元も会合を重ね努力していますが民間といえどもやはり都市計画局がもっと指導すべきであります。
長年の権利関係の中で苦しんでいる方々の問題や地元での活性化が少しずつ失われないか等を思うと何らかの対応策が必要であります。
都市計画局として事業を求める勢いのある時代と違って厳しい状況ですが、それにしても動きがなさすぎるのが残念であります。
~もっと目に見える行動が~
神戸市会議員 平野章三