2011年ベトナムキエンザン省で水事業を行う民間企業に神戸市水道局が技術協力として職員を派遣することになりました。
その時私は水道局にSPCの参画、つまり現地での特別目的会社に出資し官民一体で事業推進するよう申し入れました。
しかし水道局は「市民に安定した水供給をしなければならない公的事業であるので投資的な参画はできない」との意思表示をされました。
それならば水道局関連ではない団体で技術者も含めて参画し、さらに最低の出資比率で検討するように申し上げました。
事業参加すればベトナムとの実質的な交流,そして実績とともに水事業に限らず新たなプロジェクト等、展開できる可能性もあり、神戸の産業界が今後海外進出の機会を作れるのではないでしょうか。
その為、私はJICA(東京)にも訪問しODAの支援事業に対する神戸市の参画について協議を行ってきました。
JICAからは「神戸市が協力いただけるなら非常に有難い」と言われましたので、早速後日神戸市の幹部職員が訪問すると、他のプロジェクト等の提案も頂き、今後のODA支援国との前向きな情報や事業参画協議のできるチャンスが生まれてきそうでありました。
それでも水道局は検討どころか・・・それ以上に回答もありませんでした。
それが1月28日に水道局からベトナムでの水事業参画に矢田市長が1月30日定例記者会見で発表するので事前説明の連絡がありました。
市民の皆さん!
~バカにした話だとは思いませんか?~
その時私は28・29日と東京に出張し、国交省や経産省と予算折衝していましたので戻ってから説明を受けることにしました。 ~が・・。
“内容についてはやっとすばらしい動きになった”と思う反面=今さら説明を受ける気がなくなりました。今まで再三参画するよう申し入れても無視され、全く意思表示もせず突然市長の記者会見があるからと「ベトナム事業参画の報告をしたい」とは呆れ返るばかりです。
いつまでも縦割り行政の感覚で局のことばかりを考えるのではなく、局間や議会が時には情報共有し、幅広く展開できる機会を作り、結果的にはどこのプロジェクトにも協力することによって神戸市全体を浮上させるような発想の転換をしてほしいものです。
神戸市会議員 平野章三