“関西経済イノベーション国際戦略総合特区”は地域協議会の場で取りまとめ関西経済連合会の協力体制とともに進み、国への働きかけも行っている。
そこへほぼ同組織の関西広域連合が特区推進室を一本化、職員を常駐のうえ情報共有や国との折衝を進めていくとのことらしいが、そんなに甘くはありません。
関西広域連合は主導権を取ることと実力を対外的に見せつけようとするパフォーマンスに走りすぎて問題があります。
何故なら医療分野は国家戦略になりつつある中で専門性が高く、次々打ち出される施策のスピードに常駐部隊と説明や協議している余裕などなく、むしろ交渉のできる専門人材を確保する体制を作り上げるべきです。
机に座っている常駐部隊が次々押し寄せる案件を専門的に把握したり調整のうえ国にも政治的な交渉までできる超人的な人材がいるとでも言われるのでしょうか。
むしろ無駄な手間がかかり最悪の二重行政になりかねないのであります。
もちろん定期的な取りまとめの中、国に対して要望活動していただくことは何の問題もありません。
今、政治的なことばかりで楽しむことなく医療分野にこれ程大きな光が当たっている時こそ補正や25年度予算に対応するため、専門的人材の力を結集し、すみやかにプロジェクトの体制を整え事業を進めていくことであります。
この度も神戸市としての声は聞こえてこず矢田市長の発言,発信もないままのようです。
プロジェクト予算も前向きになった神戸市としてはせめて25年度の人事体制を特に強化するような方針ぐらいは打ち出してほしいものであります。
神戸市会議員 平野章三