私は以前から多くの方々より生活保護受給者に対する不満を聞き、もっと厳しく調査するように言われてきました。
このごろは何故か平気で生活保護を受けていることを立ち飲み屋やパチンコ店で自慢気に話しているようです。(不正に対する)恥ずかしさはなく堂々とした態度が厳しい年金生活をしておられる方々からは市民感情として許せないと思われるのは当然でありましょう。
そして2~3年前から問題行動が目立ちはじめ、最近は
垂水駅周辺で毎日のように昼から酒を飲んだり、空き缶やタバコのポイ捨て、そして大声で騒ぎまくる姿が当たり前のようになってきました。
私は生活保護受給者の実態調査をもっと厳しくするよう神戸市に申し入れてきましたが、「問題があれば具体的に知らせてほしい」と逆に言われました。
しかし実際は生活保護受給者かどうか、又、名前を確認する権限や調査もないので対応できない状況であります。
行政が実態把握する為には調査権限を国から与えられた上で積極的に確認や追跡調査する以外方法がないでしょう。
そのような中、2年前に障害になり今まで家族4人の生活保護を受けてきた方が、「できれば就職したい」と話かけにこられました。
本来、何もせずとも受給資格は引き続きあるのに『働きたい』とのこと・・・、てっきり就職相談と思いました。しかし自分自身でハローワーク等へ就職活動されているが、大変厳しい状況であることを知らせて下さったようです。
ハローワークで障害者の募集依頼をしている会社に訪問・面接に行っても障害者枠としての形式的な募集をしているだけで当初から雇用意思のない会社が大変多いのが現状のようです。
それでもこの方が就職活動を続けているのは、小学生の子供に対して、ただ生活保護費を受給しているだけの父親の姿を見せたくないとのことでした。
障害者であっても生活を少しでも支えているという強い気持ちを持っていたいようでした。
~~それから半年後~~
就職が決まったと喜びの報告を受けました。
週5日、1日4時間の事務だそうです。2年間で履歴書を何枚使ったことかとしみじみ語られる中から嬉しさが伝わってきました。
働いて得た収入は結果的に生活保護費から引かれることになりますが、今、不正受給や年金との格差問題が大きく取り上げられる中、この方のように最近病気により障害になられ厳しい環境でも努力されている姿にはエールを送りたいです。
ただ、今の生活保護受給者は一般低所得者等年金暮らしの生活実態より高額になっており、やはり制度を早く見直すべきであります。
やっと政府も給付水準の引き下げや、医療費の支給等の制度改正に取り組みだそうと動き出しました。
けれども、さらに私は国が法的調査権限を市・町に与え厳格に審査・追跡調査できるようにするべきと考え、でなければ国民の不平等感に対する怒りが消えることはないでしょう。
神戸市会議員 平野章三