10月12日自由民主党神戸市会議員団で県税の配分バランスを欠いている“県民緑税”について予算要望を行ってきました。
県民緑税は兵庫県が災害に強い森づくりや都市緑化を進めるため
超課税率(年額) 個人 800円
法人 表示税率の均等割額
の10%相当額
課税期間 第1期 H18~22年
(5ヶ年で約120億円)
第2期 H23~27年
緑税を徴収しています。
ところが神戸市民が納めた第1期県民緑税が神戸市域に配分されたのは、
約20%
第2期 23年度分は約11%
(森林整備事業分は 約 7%)
一方、神戸市はこの度「六甲山森林整備戦略」を発表致しました。
六甲山は植林後約110年経過し、十分な手入れがされていないので今後森林の維持・再生をしていかなければならないと報告を受けました。
短期2025年・長期2050年の計画で策定されていたのですが、資金調達の具体的目処については明確な方向性がでていないようでした。
そこで私は県民緑税の活用を思いつき、早速調べた結果、
神戸市内に十分な配分がされていなかったことが確認でき、この度の予算要望をすることに致しました。
緑税は兵庫県の豊かな森づくり課と都市政策課に使途が分かれておりますが、県民局の方も含め合同で計10名の方が要望に対して対応いただきました。
そして県民緑税については六甲山に対する神戸市の方針を十分理解下さり運用面で柔軟に対応して下さることになりました。
六甲山の多くは保安林に指定されている等、六甲山系で該当する事業が少ないと予想していただけに県民緑税担当職員皆さんの温かい前向きな姿勢に感謝するばかりでした。
会議終了後、担当課長さんより具体的な提案を求められ、
休み明け15日(月)朝一番に打合せの電話が神戸市に入りました。
私も月曜日、神戸県民局長にお礼とご挨拶を申し上げたところ、
「六甲山は長期計画なので緑税について前倒しで提案してみては」と
さらに嬉しい一言でした。
最後に「六甲山に強い関心を持っています井戸知事にはよく伝えておきます」と話され、
要望活動に一定の成果を出すことができました。
この度兵庫県に重点2項目を要望してきましたが、これ程部局によって〝体質”の違いを感じたことはありませんでした。
県から連絡をいただいた
10月15日県民緑税担当の方々との協議内容は、
「課税理由として第1期も第2期も災害があったので、その対策として継続しているが、一方で森林が大木化する等、森林整備が必要と認識している」とのことでした。
さらに「現在の森づくりメニューで概ね網羅できると理解しているが、使いにくい部分があれば改善していき、他に実施したい個所や緑税以外の補助メニューもあるので相談に応じて対応していきたい」等と、県が真剣に取り組んでくださったことを、神戸市民の皆さんには是非報告しておきたかったのです。
それに比べ兵庫県教育委員会特別支援課の対応は
より一層冷たさを感じてきました。
兵庫県教育委員会特別支援課は神戸市を門前払いなどせず、
障がい児童・生徒の為に
県市が協調できる姿勢に変わっていただくことに期待したいと思います。
神戸市会議員 平野章三