舞子ビラは明石海峡大橋開通(平成10年)に向けての整備計画が震災により起債が難しくなり、当時、民間資金の活用できるPFI制度もなく土地信託制度の採用を選択したのであります。
その後、経営問題の経過については既に委員会等で厳しい議論を交わされてきましたので省略させていただきます。
しかし舞子ビラ事業が継続困難に至ったため、
○ 舞子ビラ事業あり方検討委員会の提言(24年2月)
○ 神戸市会における附帯決議(24年3月)
○ 市民参画推進局より総務財政委員会にて状況報告(24年6月18日)等ふまえ
事業者選定の公募手続き開始(24年9月頃予定)を目指して進めていくことになりました。
舞子ビラの事業については議会も反省しなければなりませんし、神戸市にも当然当時の政策判断,経営責任,今後の運営等、厳しい指摘がなされ、報道機関各社も大きくこの問題を取り上げてこられました。
ところが“すべて売却して処分しろ”等というような市民の声は私には聞こえてこず、むしろ舞子ビラについては親しみをもって暖かく見守っていただいており何らかの形で存続を希望されているように感じました。
そこで多くの市民とともに近隣都市の方々にもご心配をかけておりますので今後は新たな気持ちで信頼回復に努めた上で私は舞子ビラをホテル事業として存続の方向で進めていきたいと思っております。
今まで舞子ビラについては従業員の皆さんも一丸となって運営努力され経営としては順調であったと思いますが、問題は土地信託契約による賃料が経営を圧迫してきたことがこの度の大きな要因でもありましたので非常に残念なおもいであります。
ところで今舞子ビラを見直すにあたって、信託銀行団の解除金圧縮や民間経営になってもできるだけ従業員の雇用を守りながら市民が引き続き利用できるホテルとしての存続に努力している真っ最中なのです。
~なのに!~このような時に何故・・・
突然大きな見出しで再度舞子ビラを叩かれるのかわかりません。
問題が表面に出たり議論があったりして各報道機関が既に記事にして終わっているのに・・・。そしてその後以前より変化があったわけでもなく他社も動いていないのに、新たな大問題が発生したかのような記事の載せられ方に全く理解できないのであります。
~実に悲しい“おもい”であります~
このような記事は従業員の皆さんがさらなる不安を感じたり、市民や周辺地域の方々の利用に影響したり、さらに民間事業者との交渉がこれからだというのに・・・。
問題の指摘については謙虚に受け止めなければなりませんので、これからも言い訳せず前向きに努力している姿勢だけは市民の方々にご理解いただけるように判断していかなければならないでしょう。
神戸市会議員 平野章三