以前より議会では西市民病院を神戸市の病院として必要ないと申し上げてきました。
何故なら医療水準に一番の問題があり例えば中央市民病院が3次・西神戸医療センターを2.5次と考えると決して高度医療とは言えず2次医療病院の評価しか出来ないからであります。
ただ歴史的にも地元地域のかかりつけ病院のような位置付けになっており、改善には大胆な改革が必要であり さらに病院経営という難しい運営の取り組みは簡単に課題解決出来ないことも事実であります。
その上中央市民と西市民病院を一つの独立行政法人としたことも判断の大きなあやまりであり、別々の法人にすべきとの指摘をしましたが聞き入れる考えは全くありませんでした。
そこで私なりに問題点をわかりやすく説明させていただきますが、医療水準に差があれば例えば高度医療として脳梗塞を手術した病院と比べると盲腸を手術した病院の方が手術、入院の診療報酬は低くなります。
そこで病院とも同一法人」ですので患者対応の経費は同じような負担になり医療収益差は医療水準の高い病院よりも経営を圧迫していくのも当然であります。
さらに医療水準が低ければ収益のバランスから高度医療機器購入も厳しく診療科を維持する医師確保が難しくなり十分な救急体制もとれないような悪循環を繰り返すことになっています。
つまり高度医療の診療、入院比率、医療収益等低下の方向から抜け出せないことになります。
しかし、西市民病院新院長との協議機会があり、私の申し入れを十分にお聞き下さり、病院経営から診療体制を進めるの時間がほしいとの考えを伺うことができました。
その後2年以上経過し、確実に経営改善が進んでいることに、私は驚きとともに院長の才覚の素晴らしさを感じました。
又、同時に地元の大学病院の協力も大きな改善要因でありました。
懸念してまいりました問題点の数値等すべて確実に改善され、救急体制も週2日から3日へ、そして今年度か近い将来、365日24時間救急体制も可能性が出てまいりました。
神戸市医師会の評価も上がり今後の期待もされていますので病診・病病連携が進み、何とか2.5次高度医療病院となりますよう願うばかりです。
私は、今後医師の待遇改善と高度医療機器の導入等これで予算的に支援できるよう努力してまいりたいと思います。
神戸市会議員 平野章三