祭りが毎年元気になってきているように思えます。
その反面、景気は後退していますが果たして関係あるのでしょうか。
祭りではその時々の雰囲気、現場等により燃える闘志の様子が大きく違ってきます。
これは目の当たりでいると肌で感じてくるのがよく分かります。
神社の秋祭り、そしてふとん太鼓の練り合い等で 〝まち〟に活気が出てまいります。
その中で伝統 ・ 文化の伝承もしていこうと、地元の皆さんは自然に若い方々へ引き継ぐ努力をされています。
例えば下畑海神社の秋祭りでは神相撲が後継者不足で一時中断していましたが、今年度大相撲協会に地元より事情を説明されたことにより新大関 琴奨菊関が下畑まで来てくれることになりました。
ただ、会場の境内には安全面から町内の氏子に限定されましたが、本殿前に築かれた土俵では奉納神相撲が無事復活致しました。
今までになく盛り上がりを見せ今後この伝統の継続が期待出来るようになりました。
宝の海神社では神戸市漁業協同組合として明石海峡大橋の下を数多くの船舶が通過するためかなり危険な航路で操業していますので、“豊漁並びに海上安全祈願祭” を毎年斎行されています。
そして西垂水 ・ 東垂水 ・ 塩屋 ・ 東高丸 ・ 舞子(六神社) 等各地でふとん太鼓がまちを練り廻ると歓声と拍手が自然と沸き起こります。
このように地元の皆さんがこうした伝統行事を長年に亘り支えてこられていますが、行政の支援があまりできていないことに責任を感じます。
神戸市や県も最近やっと市民行事としての予算や広報に協力してくれるようになり、国も文化庁がふとん太鼓の修理や伝承事業に補助金を検討してくれるようになりました。
祭りには神社等宗教に関係するとのことで今まで行政よりの支援には厚い壁がありましたが、それぞれの “まち”の文化的財産を市民とともに継承していくことが目的であれば問題ありませんので引き続き努力してまいります。
神戸市会議員 平野 章三