最近、議会の在り方について都市によっては派手な改革が注目され、さらに報道機関も市民が大きな注目をしているように誘導的な取り上げ方をしています。
特に議員定数や歳費の消滅問題などを、あえて統一地方選挙前に“市民に公表します”と各議員にアンケート調査という方法で強い圧力をかけてこられます。
当然議員としては市民の評価を意識している時期ですので市民受けを考えねばならないような狙い通りの内容を報道できるのでしょう。
改選後は1年間議会改革の議論をして一定の方向性を出すことになりました。
しかし、私は改革としては部分的に細かなことを多数取り上げているように思えます。
これは内容的には改善に近く、本当の改革は政策などの本質的な問題をまず進め、その中で関わってわってくる部分を改善していくべきであります。
質疑の在り方や政務調査活動等は結果的に解決していけばよく、議論としては本末転倒のように思えます。
その為には、例えば市長や職員との政策議論の場を作り、よりよき提案に結び付けるなど、形式的な質疑や採決だけで済ましてはなりません。
その結果、調査の必要性、活動内容による妥当な議員定数や歳費等堂々と自信のある結論が出せるはずであります。
神戸市の提案をチェックするだけでなく、市民の為に神戸の将来は如何にあるべきか、方向性と実現に向け努力していかなければなりません。
尚、第2回は教授を招いての講演でありましたが、やはり当初の予想通り、改革課題も項目ごとに多数問題点を取り上げ、どの都市でも講演できる内容であり具体性に欠けていました。
講演される限り、神戸の街を知り、将来を語りその為の問題点についての改革をどのように導き出すかという方向性が必要ではないでしょうか。
今度は改革検討会のメンバーにて方針を決定していくでしょうが、ただ政治姿勢は何事にもブレない適確な判断のもとに行動することを基本に改革してほしいものであります。
神戸市会議員 平野章三